ちょっと前の記事で、アルバニア旅行のおススメルートや、おススメ観光地、注意事項を書きましたが、今回はもっと詳細に、私が実際に廻った旅を日記形式でご紹介します。
ティラナ・マザー・テレサ国際空港へ
アルバニア旅行のおススメルートでも書いた通り、日本からアルバニアへの直行便はありません。ヨーロッパか中東のどこかでトランジットをする必要があります。
個人的には、旧ユーゴ圏の国々とその周辺国に行くにはトルコ航空でイスタンブール経由が一番便利だと思います。ここ数年、4月はバルカン半島の国ばかり来てますが、この辺の国に行く度に航空会社を調べますが、全てトルコ航空がダントツの便利さです。
というわけで、私はイスタンブール経由でティラナに入りました。これだと、朝8:25にティラナ着なので良い感じです。
フライトを調べるなら、やっぱりSkyScanner↓が便利です。
ただし、航空会社の公式サイトから情報を引っ張っていないことも多く、値段もちょっと前の時間の情報だったり、信憑性に疑問符を付けたくなるサイトの情報を引用していることもありますので、ここで全体感(飛んでいるルート・時間と航空会社と価格帯)を確認した後、航空会社の公式サイトやExpediaなどの信頼できるサイトの情報もチェックするのが個人的にはおススメです。
さて、ティラナ空港は国際線ですが、こじんまりした空港です。
便数もそんなに多くはないのですが、イミグレは激混みでした。ビジネスで来ている客も結構多いらしく、結構細かいことを聞かれている人も多く、一人ひとりの審査に結構時間がかかります。
私も無敵の日本のパスポートを持っていたにも関わらず、珍しくめくらでハンコを押してはくれず、色々聞かれました。と言っても、目的が観光で、期間が8日間、帰りのフライトチケットの予約票も持っていたので、他の人に比べるとすんなり進みました。
驚いたことに、アルバニアでは入国スタンプは押してくれません。入国審査官には「デジタル登録してるから問題ない」と言われました。
意外と進んでるんだなと思ったのですが、アルバニアでそう思ったのは後にも先にもここだけでした。
まぁ、スタンプを押してくれる他の国でも、実際にはデジタル登録されている過去の各国渡航歴一覧を見ているので、やってることは同じなんですが、なんとなくスタンプ押してくれないと不安になります。
なお、私は結局お願いしませんでしたが「心配だからスタンプ押してくれ」というと、押してくれます。
空港ではまず現地通貨を調達します。
イミグレ出たところにATMがあったので、1日の上限の20,000 Lekを下ろします。2018年4月時点のアルバニアLekと日本円の為替レートは、1 Lek=1円と非常に分かり易く、為替計算に悩まされなくて良いです。
なお、アルバニアはまだまだ現金社会な上に、都市部以外では意外とATMが見つかりません。どこにでもATMがある気がするヨーロッパの中では珍しい現象です。なので、現金は多めに持っていた方が安心できると思います。ホテル代などはユーロで払えることもありますので、持っているなら、ユーロを持っていくのも手です。
私はユーロとドルはいつもいくらか現金を家においてありますので、今回もユーロを持って来ていました。
続いて、下ろしたばかりの現金で、アルバニアのSIMカードを調達します。アルバニアの通信事情については、別の記事で書いていますので、詳細はそちらをご覧いただくとして、私の場合はこの後、ティラナ市内には泊まらず、南のサランダまで一気に南下する予定なので、SIMはここで調達していきます。
サランダでは携帯会社を見た記憶がない(意識して探そうとしていないので、無いと言い切ることはできませんが)のと、空港の携帯会社のカウンターは英語が通じるので、SIMを入手しようと考えている方は、やっぱり空港で調達されるのがおススメです。
サランダ行きバスターミナルを探して道に迷う
現地SIMを入れ、LTEの速さに感動し、現在地が把握できるようになったところで、市内に向かいます。バスの標識に従って空港の建物から出ると、市内行きのバスが停まっています。
バスには標識も何も出ていないので分かりにくいです。なので、ドライバーかアシスタントらしき人に聞くのが一番です。バスの中に乗っていなくても、だいたい近くでタバコを吸っています。
料金は250 Lek、バスの中で支払い、市内までは30分弱です。
先述の通り、私は今日はティラナには泊まらず、アルバニア南部のサランダまで一気に南下し、そこから8日間かけて北上して、最後に再度ティラナからアウトというスケジュールで考えていました。
というわけで、市内中心部のずっと手前、アルバニア南部行きのバスが出るバスターミナルに向かいます。空港から市内に向かうバスが停まる場所は決まっていますが、ここも停まる場所に入っています。
実は私は最初、この場所を見つけることが出来ず、このさらに1kmほど市内寄りのTirana International Bus Stationで降りてしまいました。
ここは、ギリシャだったり、マケドニアやクロアチアといった周辺国に向かうバスのチケット販売と発着所です。販売所の店員はずっと携帯を見ていたり、ドライバーはいつまでもタバコを吸っていたりしますが、この後向かうRegional Bus Terminal – Southに比べると相当に洗練された場所です。
と言いたくなるくらい、Regional Bus Terminal – Southはカオスな場所でした。
バス停違いに気づき、歩いてここまで戻ると、スーツケースを持っているので明らかに旅行客と分かる私には、イナゴの群れのように行先を怒鳴るおじさんたちが群がってきます。こちらも目的地ありきなので、歌舞伎町のしつこいカラオケの客引きのような構図にはなりませんが、築地で見た競りの光景のようなガヤガヤ感があり、圧倒されます。
どっちかというと、ヨーロッパというより、アジア的な光景だと思います。
行き当たりばったりでサランダ行きバスに乗る
さて、なぜこの場所がこんなにカオスかというと、アルバニアの物理的な移動手段の主流がミニバスと呼ばれる20人くらい乗りのバスであり、かつ、ある程度の人数が集まったら出発するという仕組みのため、行先を怒鳴るおじさんたちは、そのある程度の人数を集めるのに熱心なのです。
そして、もうお気づきかと思いますが、この仕組みのため、アルバニアの旅は全く時間が読めないものとなり、どうしても行き当たりばったりの旅になります。
一応、ミニバスではない大型バスを出している会社も何社かあり、こういった会社のバスは出発時間が決まっていますが、私が行った時点ではWeb予約等にはまだ対応しておらず、購入場所も不明だったので、行き当たりばったりでバスターミナルに直接行ってみたら、ミニバスのおじさんにつかまった上に簡単だったので、以降、ミニバスばかり使うことになりました。
一般的には大型バスの方がミニバスより値段設定は安くなっているようなので、時間が決まっていることも考えると使う価値はありそうです。購入方法さえ分かれば、、、
話が逸れましたが、最初にサランダの地名を告げてきたおじさんについて行き、ミニバスに席を確保、荷物を積んでもらいました。
その後も何人か乗って来て、30分くらい経ってから、ミニバスは発車しました。この時点で10:30くらいだったと思います。
ミニバスにまつわる注意点は別の記事で書いていますので、こちらも参照ください。特にトイレについては、重要な注意事項があります。
アルバニア地元民の「足」でサランダに向かう
カオスなバスターミナルを出たミニバスは、この手の乗り物の例にもれず、めっちゃ飛ばします。運転技術は信用するしかないとして、当然ですがシートベルトはありません。結構スリルがありますが、アルバニアではずっとこうなので慣れるしかありません。
事前の調査では、ティラナからサランダまでは約6時間半でしたが、これはどうも時間がかかりがちな大型バスの所要時間だったらしく、実際は5時間半くらいでした。大型バスと比べてもちょっと飛ばし過ぎな気もします。
車に酔いやすい私は、道中は寝る以外には特にできることもないので、ぼへーっと外を眺めるか、乗ってくる人・降りる人の観察をしていました。
途中の光景↓。都市部を出ると、あとはほぼこんな感じの牧歌的な光景が広がります。
当然ながらミニバスはルートが決まっていて、サランダ行きのバスのルートは、ティラナを出て、デゥラス、フィエリ、ヴロラ、ジロカストラ、サランダと通ります。途中の都市でももちろん乗ったり降りたりすることは可能ですし、ルートを外れない範囲であれば、希望したところで適当に降ろしてくれます(希望が伝えられれば)。また、「xx(場所)で○○(人の名前)が取りに来るから」(言ってる内容は私の想像)とドライバーに荷物だけ預け、その指定された場所では荷物を取りに来た人に渡すという場面も何度か見ました。まさしく地元の人の「足」なんだなぁということが分かります。
この荷物を預けた人も受け取った人も、ドライバーとの濃い挨拶を見ていると、どちらも知り合いのように私の眼には見えたのですが、後日、初対面でお互いに紹介されたときも、同じように非常に濃い挨拶をする場面を見たので、ちょっと自信がありません。知り合いじゃなくても、こんなに確実に荷物を届けてくれるなら、ミニバスのドライバーは色々な人に頼られる存在なんじゃないかと思います。
私が乗っていたミニバス↓です。アルバニアのミニバスはこれが標準的なサイズです。行先がなぜか「Delvine」という別の場所(サランダの手前)になっていますが、ちゃんとサランダまで行ってくれました。
途中、2時過ぎに一度トイレ・軽食タイムをはさみ、サランダに着いたのは16:00頃でした。
ジロカストラを出た後、進行方向右側に「千の窓」で有名な景色が見れます。このタイプのミニバスの場合、一人席が右側にしかないので、私が右側に座っていたのはそのためですが、得した気分になりました。
サランダのホテルはやっぱり海が見えるホテルがいい
初日のホテルは、海に面したHotel Ariです。
ここは、1階にReceptionと書いてある場所がありますが、私が行ったときにはここには誰もおらず、というか、私が呼んだとき以外でここに人がいるのを見たことがないのですが、呼び鈴を押しても誰も来ず(おそらく壊れている)、Receptionに置いてあったカードに書いてある携帯電話にかけてやっと話が通じました。
ただ、この、「Receptionに人がいない問題」は、この後、アルバニアではあちこちで遭遇したので、これが普通なのかも知れません。
一応、フォローしておくと、私はBooking.com経由で予約をしたのですが、何時頃に着くのかを問い合わせるメールがこの日の朝に入っていました。ただ、私は朝空港に着いて、その後移動してとバタバタしていたので、このメールに気付いていませんでした。
これに返信をしておいたら、その時間に待ち構えておいてくれたのかも知れません。
それはともかく、このホテルは海に面しているので、当然バルコニーからは海が見え、ホテル自体も広くはありませんが、清潔で明るくて良かったです。とくに、水回りはリノベしたばかりなのか、全てが新品で清潔でした。
ホテルのオーナーさんも、とても親切で、「とにかく、何かあったら、何時でも良いから、この番号に電話してくれ」と気にしてくれました。
ホテルも静かだったし、もしかしたら、時期的に私以外、客がいなかったのかも知れません。
この後、少し辺りを散策し、明日行こうと思っている、ジロカストラ行きバスの場所を確認した後、スーパーで夕食を調達して帰りました。
実は旅行に出る前に尋常ではなくお腹を壊しており、この時点ではそれを引きずっていたので、あまり食べられるものもなく、アルバニア料理はお預けです。
フライトとその後の移動の疲れもあって、この日は早く寝てしまいました。アルバニアの旅は明日から本格化します。
※実際の旅行日は2018/4/9(月)です。記載した内容は、特に断りがない限り、全て旅行日の見聞に基づきます。



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