ついにアルバニアの旅も終わってしまいました!今日はティラナからイスタンブール経由で帰国します。
ティラナ空港のビジネスラウンジが倉庫だった
私のフライトは9:20発のイスタンブール行きです。
市内から空港行きのバスは朝7時から出ており、空港まで30分程度かかりますが、初めての空港で2時間前ぴったり着だと、出国検査の厳しさの程度も分からず心配なので、タクシーを使ってもう少し早く出ることにしました。
タクシーはホテルのフロントで手配を依頼し、支払いもフロントで済ませます。7時前でも既に市街地が少し混んでいましたが、スムーズに空港に着き、ドライバーさんもチップを請求することもなく、爽やかに去って行きました。
異常に急いで来た人になってしまいましたが、結論から言うと、こんな早くに着く必要なかったです。
トルコ航空のカウンターもイミグレも特に混んでおらず、出国検査もそれほど厳しくなく、中に入っても目ぼしい土産物屋やカフェがないので暇でした。
ロンドンのヒースローやパリのシャルル・ド・ゴールの方が、死ぬほど混んでてカウンター業務がゆっくりで全然進まない上に、テロの対象になりやすく出国検査が厳しいので、3時間前に来ても稀にギリギリなこともあります。あとはカオスだったモロッコの空港とかでしょうか、異常に時間がかかったのは。
唯一面白かったのがこれ↓。ビジネスクラスのラウンジですが、倉庫の入り口かと思いました。
中を覗かせてもらいましたが、中は普通のラウンジでした。
アルバニア旅行を振り返って
一番印象に残っているのはブトリントとサランダ
ここでも散々強調してきましたが、今回の旅行の中で一番印象に残っているのはブトリントです。
これは、単に私が歴史好き・遺跡好きというのもありますが、遺跡フェチにはたまらない場所ですので、同類は是非一度行ってみてください。行って後悔する要素が何ひとつありません。

サランダ自体には特に見るものもないのですが、とにかくホテルが良かったです。
のんびりしたい方にはおススメですので、是非行ってみてください。
私は次回もサランダに何泊かし、ブトリントはもちろん、今回見逃したザ・ブルー・アイも行ってみたいと思っています。
By White.chamo – Own work, CC BY-SA 4.0, Link
国自体にあまり勢いは感じなかった
アルバニアはヨーロッパの最貧国と呼ばれています。社会主義時代のホジャの政策で鎖国をしていたので、確かに色々な側面で遅れています。
半面、EU先進国に比べて安い労働力を当てにして、もっと周辺国から資本が入って来ていても良さそうな気がしますが、それほどでも無いようです。
アジアでよく見る、海外から資本が入って来て、現在進行形で経済が発展していることを体感でも分かるような勢いが感じられません。
道中、何人か現地の人と話したり、知り合いになる機会がありました。社会主義が続いていたことと関係しているのかも知れませんが、比較的、政治・経済については受け身な人が多いように感じます。つい最近まで弾圧の歴史が長かったこともあり、大っぴらに政治批判をするようなケースは見られません。
もちろん、知り合って間もない日本人に言うことじゃないというのもあると思いますが、社会に批判の空気がほぼ感じられなかった、という意味です。
最も、アルバニアが貧しいという認識はあるようで、この点だけは何度か耳にしました。ただ、そこから話が続かないのです。貧しいことにそれほど不満があるわけでもなさそうです。
とは言え、市場も開放したことだし、現在のヨーロッパの状況を考えると、より労働力の安いアルバニアへの生産拠点シフトなどは考えられるんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょう。
この辺は今後の推移を見守りたいと思います。
今のアルバニアは貧しいとは言っても非常に治安が良いですが、外国資本が入ってくることで生活水準は向上しても、治安が悪化するというのはよくあります。
そうと決まったわけではありませんが、だいたいこの法則から逃られたヨーロッパの国はないので、そうなるとちょっと嫌だなぁと思ったりします。
一番の魅力はひと昔前の価値観で生きている人々かも
アルバニアに限らず、旧ユーゴ圏とその周辺国は、現代のグローバリゼーションからは少し取り残されていて、まだまだ昔ながらの価値観で生きている人が多い気がします。
道で知り合いに挨拶する、知り合いに会いにカフェに来て一日を過ごす、ミニバスに荷物の運搬を託すと運んでくれるなど、そこには旧来の人と人の関係で成り立つアナログな世界が広がっています。
旅行者もネット経由でホテルを予約できるようにはなっていますが、チェックインやチェックアウトの確認は電話が一番確実、移動手段のバスに至っては、その場で運転手に行先を確認し、人数が揃ったら出発するミニバスが主流です。
普段、隣の人の顔も知らない都会に住んでいる人間のノスタルジーなだけかも知れませんが、至る所で挨拶が交わされる光景は、やはり、見ていて良いなと思うものがあります。
これは、アルバニアがこれからどれだけ経済が発展しようと、これからもずっとなくならないで欲しいと思う特徴の一つです。
番外編:アルバニアのパチもんマクドナルド
全く関係ありませんが、ティラナにはKolonatというマクドナルドのパチもんとして有名な店がありました。
そもそも店名にどこにも「M」と含まれていないにも関わらず、赤地に黄色で大きくMと書いたロゴを大々的に表示し、これってどうみても某ピエロもどきが宣伝してる店のパクリだよね、というパッケージはもちろん、外の店の看板も表示していた店だったのですが、私が行ったとき、外の「M」は残念ながらビニールシートで隠されていました。これ↓だと何の変哲もないファストフード店です。
Google MapでKolonatを探すと、投稿された写真にまだロゴが残っているのがありますので、興味のある方は見てみてください。だいぶ削除されたようなので、興味のある方はお急ぎください。
まだまだとはいえ、こんなところにも、グローバリゼーションの影響が押し寄せているのかも知れません。
なお、アルバニアにマクドナルドはまだ出店していません(2018年4月現在)。
また会う日まで!
そんなこんなしている間にいよいよ搭乗!
いつ次があるか分かりませんが、また来る日まで!アルバニアよ、さらば!



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