今日は個人的なボスニア・ヘルツェゴヴィナ旅行のおススメルートを紹介します。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナについては、前日の記事でおススメ観光地を紹介しましたが、見どころは3都市なので、サラエボを中心に3都市を回るようにルートを設定します。
空路でボスニア・ヘルツェゴヴィナに入った場合、もしくは北から入った場合は、サラエボ→ヴィシェグラード(往復)→サラエボ→モスタル→南(クロアチアのドゥブロヴニクかスプリット辺り)に抜けるルートになります。
逆にクロアチアから入った場合は、モスタル→サラエボ→ヴィシェグラードです。その後は、サラエボに戻って他国へのルートを確保するか、ヴィシェグラードからそのまま東に向かいセルビアに抜けても良いかも知れません。
ここでは一つ目のルートを中心に紹介します。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナへの行き方
日本からサラエボ
日本からボスニア・ヘルツェゴヴィナへの直行便はないため、ほとんどの人はヨーロッパのどこかの都市でトランジットをして移動するものと思われます。
個人的に、東欧を回るときに便利なので、私が好んで良く使っているのはトルコ航空ですが、ヨーロッパの主要航空会社ならだいたいカバーしていますので、SkyScanner辺りで調べてみてください。
周辺国からボスニア・ヘルツェゴヴィナへ
やはり便利なのは長距離バスで、ベオグラード、ウジツェ(セルビア)、ザグレブ、スプリット、ドゥブロヴニク(クロアチア)、ポドゴリツァ(モンテネグロ)などの周辺国主要都市からサラエボへのバスが出ています。
バルカン半島のバスルート、時刻表を調べるには、BalkanVIATORが便利、かつ、バス会社の網羅性も高いですのでおススメしておきます。

なお、2016年12月までは、クロアチアのザグレブからサラエボへは1日1便の直通列車があったのですが、Croatia RailwayとBosnian Railwayの間で業務継続の合意に至らず、2019年1月現在、直通列車は走っていません。
他に定期運用されている直通列車もありません。
サラエボ ⇔ ヴィシェグラード
ボスニア・ヘルツェゴヴィナは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦とスルプスカ共和国(通称 セルビア人共和国)という二つの構成体からなる連邦国家で、サラエボはこの2つの構成体から出来ています。
サラエボのバスターミナルも、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦側とスルプスカ共和国側とにあり、それぞれ目的地によってどちらに着くかが異なります。
と書くとややこしく聞こえますが、サラエボにはバスターミナルが2つあり、目的地によって利用するバスターミナルが違う、と認識しておけば良いかと思います。
サラエボのバスターミナル(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦側)
西欧、クロアチアの各都市、国内各地、モスタル、ヴィソコなどへの便は、サラエボ中心部から西へ2kmほどの地点にある中央駅横のバスターミナルから発着します。
中央駅前にトラム乗り場があり、市内中心部へは1番のトラムで15~20分程度です。
サラエボのバスターミナル(スルプスカ共和国側)
ヴィシェグラードなどのスルプスカ共和国側の各都市やセルビア、モンテネグロとの便は、サラエボ市内から13kmほど離れた東サラエボ・バスターミナル(Autobuska Stanica Istocno Srajevo、通称ルカヴィツァLukavica)に到着します。空港から東に2kmほど行った場所にあります。
サラエボ市内へはバス31便かトロリーバス103番を使いますが、乗り場はバスターミナルから北に300mほど行った右側にあります。
サラエボ市内からバスターミナルに向かう際は、ラテン橋を南に渡ったオーストリア広場(Austrijski trg)からトロリーバス103番に乗って終点で下車し、進行方向にさらに300mほど行った左側がバスターミナルです。
なお、このバスターミナルにはATMや両替所がなく、最寄りのATMは東南に300mほど行ったところにあるショッピングセンターTOMだそうですが、夜中に着いてもATMがアクセス可能な場所に設置されているのかどうかは不明です。
バスターミナルのGoogleのレビューでは、「国外から来て、市内から13kmも離れたATMも無い場所に降ろされてどうすればいいんだ!」という、割と本気の怒りのコメントがいくつも書かれていますので、このターミナルを利用される方はご注意ください。
サラエボ発ヴィシェグラード行きバス
2015年時点の情報では、ヴィシェグラード行きバスは全て上記のスルプスカ共和国側バスターミナルからしか出ていないとの話だったのですが、2019年1月現在、BalkanVIATORで調べる限りは、どちらのバスターミナルからも1日3本ずつ出ているようです。
スルプスカ共和国側バスターミナルからは8:00、8:40、18:00の3本が出ています。
BalkanViator (Lukavica -> Visegrad)
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦側バスターミナルからは6:30、8:00、14:00の3本です。
BalkanViator (Sarajevo -> Visegrad)
時刻表とルートを見る限りでは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦側から発着する方が、発着地点数が少なくて便利そうですが、今後変更される可能性もありますので、最新情報を確認するようにしてください。
ヴィシェグラードのバスターミナル
ヴィシェグラードには長距離バスターミナルはなく、目的地ごとに停車する場所が異なります。サラエボからのバスを含む多くのバスは、メフメット・パシャ・ソコロヴィッチ橋の北側で停車します。
ヴィシェグラードのツーリストインフォメーションは、メフメット・パシャ・ソコロヴィッチ橋を南に渡って最初の突き当りを右折したすぐ左側にあり、バスの時刻表と停留場所を案内しているので、バスを利用する場合は、まずインフォメーションを確認しましょう。営業時間外でも、案内の紙が貼ってあります。
サラエボ → モスタル
サラエボ発モスタル行きバス
サラエボからモスタルへは1日8便バスが出ており、所要時間は2時間半~3時間程度です。
モスタル行きのバスは全てサラエボ中央駅横のボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦側バスターミナルから出るのでご注意ください。
BalkanViator (Sarajevo -> Mostar)
モスタルのバスターミナル
モスタルのバスターミナルは旧市街から1kmほど北にあります。
ターミナルは一つしかなく、ここから全ての長距離バスが発着します。
モスタルからクロアチアへ
モスタルからはクロアチアのドゥブロヴニクへのバスが1日4便(所要時間約3時間)、スプリットへは1日7便(同4時間)出ています。(途中、出入国審査を挟むので、実際の所要時間は前後します)
オスマン朝の色あいの残るモスタルから、ヨーロッパ一色のアドリア海沿いの街はまた風情が全然異なり、興味深い変化が見られます。
時間の許す限り、モスタルからはクロアチアに南下して旅を続けられることをおススメします。
まとめ
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ旅行のおススメルートいかがでしたでしょうか?
バスターミナルが無いなど、色々不便なのですが、それすら楽しんで旅するのが良いと思います。
なお、私が2017年に実際に旅したときは、ドゥブロヴニクからモスタル、サラエボという、2つ目のルートで旅をしていました。
雪に降られ、寒かった記憶しかないのですが、特にモスタルのクロアチアとは全然違う異国情緒あふれる街並みは強烈に印象に残っています。
何はおいても、モスタルは是非行って頂きたいと思います。


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