実態はどうなってるの?東南アジアの賄賂(わいろ)の話

バンコク

東南アジアに住んでいると、たまに「賄賂って必要なことあるの?」と聞かれることがあります。

 

「いやいや、日本だって、たまに贈収賄とかで捕まってる人いるじゃん」と言いたくなりますが、日本でニュースになる贈収賄はスケールが大きく、このレベルになると、まぁ、大多数の日本人には縁がないですね。

 

こちらでは、結論から言うと、「あります」

しかも、日本同様、金額とスケールの大きな話ももちろんありますが、日本と比べると、日常生活で見かけることも多く、賄賂がより身近(?)とも言えます。

 

今日はそんな日常的な賄賂の話です。

 

タイで賄賂を要求されること・払うことが多いのは警察関係

 

タイで賄賂を払うことが多いのは、ダントツで警察に対してです。

給与が安いので買収しやすいということと、賄賂を払ってでも解決したい問題を解決できる国家権力を背景にしている、という、賄賂の教科書があればそこに書いてあることがそのまま当てはまるパターンが多いです。

 

私の知り合いや乗っていたタクシー、友人の車でも実際にあったのは、Uターン禁止のところでUターンしたらネズミ捕りがいた、抜き打ちの検問でアルコールやシートベルト無着用でひっかかった、などです。

 

変わったところでは、タイでは車を購入すると赤いナンバープレートが発行され、1ヶ月程度で白いものに切り替わるのですが、この赤いプレートは仮ナンバーだそうで、赤プレートの車は夕方18時以降は走ってはいけないというルールがあるそうです。なので、18時以降に赤プレートで走っていると捕まります。

 

これらの罰金は最低2,000バーツ(2018年8月現在のレートで約6,700円)からですが、「今、これしかないんです!」「急いでるんで、とりあえずこれでなんとかしてもらえませんか?」と提示するのは、500バーツが相場みたいですね。

それ以下だと怒りだすかも知れませんが、「本当にないんです!」と空の財布を広げて見せたりすると、「もういいよ」と諦めて開放してくれるかも知れません。

 

払った500バーツについては、違反キップや受取証みたいなものを見たことはないので、当然、そのまま受け取った警察官のポケットマネーになっていることは間違いないです。

 

2014年1月にクーデターにより軍事政権が非常事態を宣言し、夜間外出禁止令(0~4時の外出禁止)が出た際も、実際には同じやり方で見逃してもらうことが多かったようです。

こちらは罰金2,000バーツ、相場は500バーツでした。

 

連休前や給料日前は、警察のネズミ捕りや抜き打ち検問が増えますので、どう考えても、体の良い小遣い稼ぎとしか思えないですね。

 

まぁ、そういうことなんだと思います。

 

空港職員、インドネシアやベトナムでも

 

インドネシアで私が聞いたことがあるのは、入国管理官に対するものです。

パスポートの残ページ数が足りないなどの不備があった際でも、ちょっと握らせれば問題なく入国できる、という話でした。

 

この際に注意すべきは、入国審査場のカウンターでやるのではなく、別室に通されてからが勝負です。

入国審査場のカウンターには監視カメラがありますので、さすがの腐敗公務員も受け取れません。

わざわざカメラも何もない別室に通してくれますが、そういう部屋を用意しているあたり、半ば黙認されてるんじゃないかと勘繰りたくなります。

 

私の知り合いでも残ページ数が足りなくて入国審査でもめた挙句、カウンターで100ドルを出してしまった人がいます。

さすがに公衆とカメラの面前では受け取れないんですよ。場所が重要です。ここ、テストに出ます。

その人は残念ながらその場で強制送還になり、予定していたクライアントミーティングに参加できませんでした。クライアントミーティングではしっかりネタにさせて頂きましたので、存在感は抜群でしたが。

 

 

社会主義国家だからという説明はよくわかりませんでしたが、ベトナムも賄賂が日常生活に浸透しています。

 

私が見たことがあるのは、やはり、交通警察の取り締まりです。

私が乗っていた車のドライバーさんが、スピード違反で捕まり、いくらか払って解放されていました。

 

他にも空港の税関職員に賄賂を請求されるケースなどもよくあるようです。

ただ、私はベトナムには比較的頻繁に行っていますが、今のところ空港で賄賂を要求されたケースはないです。

 

 

私個人が現地で見たことがある、聞いたことがあるのは、上に挙げた程度ですが、正直、交通警察や空港職員は、程度の差はあれ、東南アジアではシンガポールを除き全ての国である気がします。

 

賄賂が是とは当然思いませんが、現地の人まで文句を言いながらも(半ば諦めて)受け入れているものに、一外国人が抗議し変えていくのは不可能でしょう。

 

賄賂の考え方 変化の兆し

そんな東南アジアでも賄賂に関しては昔に比べてかなり厳格化されてきたと聞いています。

厳罰に処された税関職員や警察官のニュースが大々的に流れることもありますので、少しずつ人々の意識も変わってきているのかも知れません。

 

また、賄賂を払う側についても高額な罰金が課されることが多くなった昨今、「身の危険を感じる時以外は払ってはいけない」という規定を設ける会社も増えていますので、昔に比べて、受け取る側も小遣い稼ぎがしづらくなった、という実態もあるかも知れません。

 

それでも未だに賄賂を要求したり、受け取ったりしている人を見ていると、昔はどんだけザルだったんだと言いたくなりますが、少しずつ変わってきているのは確かなようですので、今後どうなるか見ていきたいと思います。

 

 

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