ブルネイ2日目、ウル・テンブロン国立公園の続きです。
ロングボートの旅は爽快!もう一回やりたい
さて、前回はFrame Rainforest Lodgeまで着いたので、そこからロングボートで熱帯雨林の奥地に向かいます。
ロングボートはこんな感じ↓で一台につき5人くらい乗れそうな感じですが、このツアーは大盤振る舞いで、一台2人ずつに分乗します。暑苦しい救命胴衣を着け終わった人から出発です。
各ボートには船員が2人ずつ付き、ボートの先頭には舵取りをする人が付き、船尾にはモーターを操る人が付きます。
基本、モーターの力で風を切って進むので非常に爽快ですが、ところどころ水深が浅いところがあり、そんなところになると、舵取りの人が慎重に船の方向を決めて、櫂だけで進んだり、船底が川底にぶつかるくらい水深が浅いところでは、モーターは当然使えず、船員が船を押して進むような事態になります。
この時期は雨が少なかったこともあり、水量は全体的に少なめ、結構な頻度で船を押して進むことがありました。
このロングボートの旅は非常に爽快だったので、ブルネイに行くなら是非経験して頂きたいです。
天気次第かもしれませんが、ブルネイに限って寒いということはないので、晴れていれば間違いなく爽快です。雨降るとどういうことになるのかはちょっと分かりません。
なお、晴れている場合、日焼けがすごいことになりますので、対策はばっちりしていった方がいいです。私は、日焼け止めの塗りが甘く、夜、腕が真っ赤になりました。
そんなこんなで一時間くらいロングボートの旅を堪能すると、Ulu Ulu National Park Resortというところに停まります。ここはトイレ休憩です。熱帯雨林の中ではトイレはままならないので、こういった休憩タイミングは重要です。
ここは結構大きな宿泊施設のようなのですが、私が寄ったときは、ホテルスタッフも一人しか見かけず、宿泊客らしき人は見かけませんでした。宿泊客については、我々が寄ったのがお昼前くらいという時間だったので、ホテルでうだうだする人はおらず、みんなアクティブに出かけて行ったのかも知れませんが、7月末というハイシーズンに、なぜこんなに人気がないのか、人ごととは言え、ちょっと心配になったのも確かです。
Freme Rainforest Lodgeよりさらに奥地で、まさに熱帯雨林のど真ん中で寝起きするような形になるため、興味のある方はここに泊まることを検討されても良いのではないかと思います。ただし、ここに来るための足はロングボートしかないと思われるため、足の確保方法については要確認です。
その後、ボートはさらにKuala Belalong Field Studies Centreというところで停まり、そこで降ります。ここはGoogle Mapでは研究機関と出ますが、研究機関っぽい記憶はありません。
そこからはガイドさんの説明も交えつつ、熱帯雨林を散策します。ガイドさんは色々なところで立ち止まり、代表的な植物や珍しい植物、生息する生き物などを説明してくれます。どこにでもいるのはコウモリでしょうか。
ここの最終目的地はCanopy Walk Bruneiです。
5階建てくらいの鉄塔が5つ建てられており、それぞれが鉄の橋でつながっていて、上から辺りの熱帯雨林を一望することができます。
写真↓だとどうしても迫力が伝わらないですが、辺り一面の熱帯雨林はなかなか壮観です。
鉄塔と鉄塔の間はこんな感じ↓で鉄の橋によってつながれています。強度の問題で、一つの鉄塔には同時に5人まで、とガイドさんが采配していました。
何かものすごい見どころがあるわけではないですが、壮大で爽快な気分になれます。
さて、私の大好きなロングボートに乗る時間が再びやってきました。
熱帯雨林を満喫した後は、ロングボートに乗り、同じ道?川?を戻ります。
途中、Outward Bound, Belalong Campというところに寄りますが、ここは少し歩くと小さな滝があり、そこにはフィッシュセラピーでおなじみの天然のドクターフィッシュがいます。
私はフィッシュセラピーは初めてやりましたが、これ、気持ちいいですね。魚につつかれる感触がくすぐった気持ち良く、これで角質も食べてくれるのであればうれしい限りです。
滝はこんな感じ↓で決して大きくはありません。時期的に雨がないので滝もほぼないですね。同じツアーに参加してた、フランス人の男の子は、岩をよじ登って、かなり奥まで行ってましたが、岩があるだけで特に何もなかったようです。
フィッシュセラピーを堪能した後は、元のFreme Rainforest Lodgeに戻って遅めのランチです。
ランチの写真を撮らなかったのですが、シンガポールやマレーシアでよく見かける、カレー、野菜の炒め物、魚の揚げ物などのビュッフェでした。味は良かったです。
なお、ロングボートトリップで挙げた地名の位置関係はこんな感じ↓。最初のロッジからトイレ休憩場所までが結構距離があり、船旅を堪能できます。
ロングボートに乗っている最中に、何回か川岸を歩いている人を見かけました。ルートは不明ですが、熱帯雨林の中を歩く、トレッキングツアーなどもありそうです。
ランチの場所で同じツアーに参加した人としばらく談笑していると、朝の中国人グループが戻ってきました。どんなツアー内容だったのかは不明ですが、相変わらず嫁姑の陰険漫才を続けている彼らとも合流し、このままロッジに泊まる人を残し、中型バスでバンガルに戻り、そこから、また高速ボートで首都に戻ります。
帰りの高速ボートは爆睡してしまったので記憶がありません。上向いて大口開けて寝ている写真を友達に撮られたので、一通り笑った後、その場で削除させました。
朝来た道を忠実に戻るかのように、ホテルまで送り届けてもらうと、ホテルに着いたのは17:30頃でした。
ブルネイのバスは客がいなければ17時で終わる
この時点ですでに腕が真っ赤でエライことになっていましたが、やっちまったもんは仕方ないので、せめてしばらく水で冷やしてみるという抵抗を試みた後、ニューモスクに行ってみようということになりました。
バスのルートが不明なので、とりあえず、ブルネイの全てのローカルバスが発着するBSB Bus Terminalに行って探してみることにします。
BSB Bus Terminalは6階建ての建物の1階がバスターミナルになっているのですが、目印らしきものは、この看板↓しかないので、近づいてみないと全く分かりません。朝になると、もう少し頻繁にバスが発着するので、それで分かるかも知れません。
BSB Bus Terminalは薄暗い。。。やってるのか?と不安になった暗さでしたが、人はパラパラといて、バスも2台だけ停まっていましたので、一応、やってはいるようです。
あからさまに挙動不審な観光客2人をかわいそうだと思ったのか、大学生風の男の子が親切に声をかけてきてくれました。「ニューモスクに行きたい」と言うと、バスの路線番号を教えてくれたので、そこで待ちます。
が、しばらくして、同じ男の子が再び戻って来て言うには「この方面のバスは今日はもうなくなった」とのことです。思わず「えっと。ここ(バスの番号の案内板)に8時までって書いてあるんだけど」と言ってしまいましたが、「うん。でも、今日はお客さんが少ないから、もうなくなったんだって。係りの人に聞いたから間違いないよ」とにこやかに返されました。
「お客さんがいないからレストランが早く閉まる」というのは、タイやマレーシア、インドネシア、ベトナムでも経験したことがありますが、公共交通機関であるバスが同じ理由で早く終わる、というのはブルネイが初めてです。非常に斬新な理由ですね。
ニューモスクまで1時間歩く
まぁ終わったものは仕方ないので、至れり尽くせり確認してくれた上に親切に歩いていく行き方まで教えてくれた男の子に丁重にお礼を言って、歩くことにしました。男の子いわく「30分くらい」とのことですが、Google Mapでは43分。3.4kmと表示されるので、30分ではちょっと無理でしょう。
なお、ルートはこんな感じ↓です。ブルネイは街灯が少ないのか、夜は結構道が暗くなるので、大通りを選んで歩いてます。
途中で若干の脱線等していますが、体感では1時間くらい歩いた気がするなぁ、という頃に、お目当てのニューモスクが見えてきました!
このモスク、1994年に国王の個人資産で建てられたモスクで、ブルネイで一番大きなモスクだけあって、とにかくデカいです!
残念ながら、この時間は中に入れないので、入り口から見える範囲だけ見せてもらい、外側を一周して帰ります。外からでもデカさが分かる迫力のモスクです。
なお、観光客向け訪問時間はこの通り↓。宗教行事があるときは閉まると書いてあるので、開いているのか、事前に確認してから行った方が良いと思います。
ブルネイ料理セットで夕食を
1時間歩いた甲斐あって、モスクは堪能しましたが、ここからまたホテルまで1時間歩いて戻らなければなりません。
さすがにお腹が空いたので、近くでご飯を食べることにします。近くでブルネイ料理で検索して出てきた「Aminah Arif Restaurant」というところに行くことにしました。旅行者向けのブルネイ料理セットがあり、2人で16 VND~とお手頃なので、それにしてみることにします。
セットメニューの中身はこんな感じ↓。出てきたタイミングがずれたので写真に入っていませんが、写真に加えて、中華料理でよく出てくる緑野菜の炒め物もついてます。これで二人分です。
ブルネイ料理は、シンガポール、インドネシア、マレーシア辺りの料理と似ていて、そのあたりの料理を食べたことがある人なら真新しさは感じないかと思います。
唯一、写真左下の白い食べ物は、サゴヤシデンプンから作ったアンブヤットというブルネイ独自の料理で、これだけは他で見たことがありません。ドロっとした弾力性があってもっと硬い葛のような食べ物で、柄の部分がくっついている箸のような道具に巻き付けて、真ん中下のスープのような液体につけて食べます。アンブヤット自体は味がないので、味が濃い料理を食べた後、ご飯的に口の中を中和するような食べ方も出来ます。というか、私はほとんどそうしていました。
あと、これはブルネイ全土共通ですが、お酒はどこにも売っていません。当然、レストランでもメニューにありません。イスラム教徒でない外国人は、入国時に申告すれば、海外から持ち込むことはできますが、それが唯一のアルコール入手手段です。
私は普段はお酒がなくても特に問題はないのですが、外は暑いし、味付けが濃いので、無味の炭酸水が欲しかったです。私が探した範囲では、ホテル、レストラン、スーパーでは、炭酸水はどこにもなく、同じように考える外国人は結構いそうなので、ブルネイで売ったら売れると思うんですけどね。アルコールじゃないですし、いかがでしょう、ブルネイの方々?
ブルネイのレストランやスーパーで買える飲み物は、どちらかと言えば、砂糖多めの甘みの強いものが多く、食べても味が濃い、飲んでも味が濃いで、バランス的にはちょっときつかったです。
そんなブルネイ料理を堪能し、腹ごなしも兼ねて、よく分からん生き物の鳴き声を聞きながら、ホテルまで一時間歩いて戻りました。
この日は、ウル・テンブロンでも歩き回り、ニューモスクまで往復し、よく歩いた!
iPhoneの記録によると、この日は22,564歩、14.7km歩いたことになっています。
明日は水上集落に行って、その後、7ツ星ホテルに宿泊予定です。
※実際の旅行日は2018/7/28(土)です。記載した内容は、特に断りがない限り、全て旅行日の見聞に基づきます。


コメント
[…] ブルネイ旅行 2日目(2):ウル・テンブロン国立公園を満喫 | しろやぎブログ より: 2018年10月21日 8:17 PM […]
[…] ウル・テンブロンを満喫した昨日に続き、ブルネイ3日目です。今日は、水上集落を散歩した後、7ッ星ホテルに宿泊します。 […]