【懐かし漫画の最終回!】アリーズ(冬木るりか)

マンガ

小学・中学の頃、これと「ぴーひょろ一家」「魔天道ソナタ」「妖精国の騎士」などが楽しみで、友達と代わりばんこに「プリンセス」を買ってました(子供のお小遣いに月刊誌は高かった)。

 

「プリンセス」の出版元秋田書店は、今でも幅広いジャンルを扱う懐の深さを見せ、またその懐の深さがあったからこそ、当時落ち目だった手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」を生み出したという逸話もありますが、当時の少女漫画雑誌では、これだけおおっぴらにファンタジー路線の漫画を大量に載せていた雑誌は他になかった気がします

 

早速、衝撃のラストを見ていきましょう。

以下、ネタバレ、結末を含みますのでご注意ください。

 

「アリーズ」あらすじ

亜理沙は女神ベルセフォネーの生まれ変わり。だが彼女にはその自覚がない。占星術師の母が言う「神代の星が復活する予兆が出ている」という言葉の意味など当然わからず……!? ギリシャ神話の愛憎劇が現代によみがえる……!!

(Amazon作品紹介より)

 

内容は、まぁ、Amazon紹介の通りなのですが、その続きを書くと、亜理沙のクラスには、何かと彼女に絡んでくる天野翔というクラスメートがいる。彼は冥府の王ハデスの生まれ変わりだった。

 

ギリシャ神話では、冥府の王ハデスに無理矢理連れ去られたことになっているベルセフォネー、だが、実際は、2人仲睦まじく暮らしていたのをゼウスによって引き裂かれ、ハデスはベルセフォネーを追って現世に転生してきたのだった。

 

亜理沙に前世を思い出させようとする天野だが、何をしても亜理沙は前世を思い出さない。

 

そんな中、ハデスたちの母レアによってなされた「ベルセフォネーが神族再興の鍵」という予言を受け、現代でも権力を手にすべく、ゼウスやポセイドン、そしてその関係者たちが二人の周りに集まって様々な陰謀を巡らせる――――――――私が「プリンセス」本誌で読んだのはこの辺までです。

 

たしかゼウスが死んで、顔と体の全身がスクリーントーンで出来ているディオニュソスが出てきた辺りまでで記憶がないので、物語的には結構盛り上がってるところで「プリンセス」を読まなくなったんだと思われます。

 

衝撃の最終回

 

その後の物語は、わりと文法通りで、びっくりするようなものはありません。

 

亜理沙に何をしても前世の記憶が蘇らないのは、デメテルによって封印をかけられたからで、なんだかんだといくつかお使いイベントをこなして封印は解け、それとは別の流れでゼウスも復活します。

 

復活したゼウスは覇権を握るべく、鍵となる娘ベルセフォネーを手にいれようとします。

その過程でなんだかんだあって総母神ガイアが語ったところによれば、神代は本当はハデスが治めるべきだったが、レアが手元で育てたゼウスを偏愛し、オリンポスはゼウスが治めるようになってしまった、それゆえ、歴史が歪んでしまったので、ハデスとベルセフォネーの手で歪みを修正し、人間たちだけの時代を作れ、というものでした。

 

結局、ハデスはゼウスとの一騎打ちに勝利し、「生まれ変わったらみんなまた会えるよ。だからその日まで頑張って生きよう」的エンドを迎えます。

 

――――――――――――――なんか、似たようなあらすじを最近書いたような気がするなと思っていたら、「魔天道ソナタ」でした。一応、あっちのガイアはなんだか分かりませんが、こっちのガイアはギリシャ神話の最初の大地母神として定義されている神の名前です。まぁ、あっちのガイアもそこからとったのだと思われますが。

 

2作同じ系統のエンドが続き、やっぱりこういう、壮大なつきぬけエンドって、昭和のこの時代流行っていたと確信しました。

 

この話の場合、無欲な主人公たちと権力欲旺盛なゼウスという構図で、やっぱり無欲な主人公が勝利して、無欲というか愛にしか興味がないなので権力は欲しがらず、それによって人間たちの時代が始まる、というストーリーなので、ハッピーエンドで悪くはありませんが、お約束過ぎでしょうか。

 

「アリーズ」その他のみどころ

 

当時流行っていた前世もの

 

「アリーズ」が連載されていたのは1987~1992年と、今から30年近く前ですが、この時代の少女漫画界は前世ブームだったと思います。

 

ちょうど同じころ、1986~1994年にかけて連載されていた「ぼくの地球を守って」(通称 ぼくたま)が前世ブームを巻き起こし、「前世が見たい」という遺書を残して自殺した子がいるという噂なのか都市伝説なのか分からない話が広まった時代でもありました。

 

作者は意図して「ぼくたま」に乗っかったわけではないと思いますが、流れ的には非常に良いタイミングで、「プリンセス」に掲載され、人気になったと思われます。

 

30年前時点でも絵が古い

 

この作品、今見ると当然絵が古いのですが、30年前の時点でもすでに絵が古いと言われていました。確かにすごい絵だなと思います。

ハデスの髪型がすごいことになっているとか、男が全員長髪過ぎるとか、こんな頭身のキャラは少女漫画黎明期にしかいなかったとか、色々ツッコミどころもたくさんです。

 

一番の謎は、連載当時まだ20代だったと思われる作者の絵が、当時の水準と比較しても、なぜこう古色蒼然としているのかということでしょうか。

 

個人的には、物語の最後で、ポセイドンとアンフィトリテの幻影を見て笑顔になるハデスの表情を一番なんとかして欲しかったです。わりと、これで全て台無しな一コマです。

 

続編があるらしい

 

この作品、なんと続編があり、2006年から「アリーズII」2012年から「アリーズZERO」を連載しています。

 

私はどちらも読んでいないのですが、「アリーズII」はオリジナルの逆版(前世の記憶がないのはハデスの方)「アリーズZERO」はオリジナル版の脇役たちの神話時代の逸話集、みたいな作品だそうです。

 

機会があれば読んでみようと思っていますが、表紙の絵がさらにすごいことになっているので、なんとなくためらってます。

 

 

あの人は今?

 

作者の冬木るりかは2016年まで「アリーズZERO」を描いていましたし、あと、最近ではハーレクインでも名前を見ることがあります。

 

多作の漫画家ではないですし、「アリーズ」を超えるヒット作はないようですが、細く長く漫画家をやっているようです。

 

絵の激変ぶりに戸惑いますが、、、

 

「アリーズ」最終回 まとめ

 

冬木るりかの「アリーズ」いかがでしたでしょうか。

 

連載当時は、占い・ギリシャ神話・前世と色々好きなものが詰まっていたので、お小遣いを貯めてイメージ・アルバムを買うくらい、個人的にはドハマりしていました。当時の「プリンセス」の読者にはそういう人は複数いたと思います。

 

今読むとどうかというのはありますが、それもまた、人に黒歴史ありということでしょう。

 

 

コメント

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