【面白かった打ち切り漫画】デモンズプラン

前回の「デビリーマン」に引き続き、今回も打ち切り漫画紹介です。

 

前回も書いた通り、最近、「打ち切り学会」というYouTuberにハマっています。過去に打ち切られた漫画作品を紹介している動画ですが、言葉選びが面白く、説明の仕方がシュールで、この人が説明すると、打ち切りでもなんか面白そうな漫画だと思える紹介の仕方が上手です。

(なお、この杉山さんというYouTuberの方は、ご結婚をされてそれまでのように定期的にアップすることが難しくなったということで、1年ほど前に更新を止めていらっしゃいます。Twitter上ではお元気でいらっしゃる様子や、たまに新作を拝見することができます)

 

今回気になった打ち切り漫画は「デモンズプラン」。「打ち切り学会」の説明が本当に上手で、ついつい手にとってしまいました。

 

読んでみたところ、本当に、ザ・打ち切りなところで終わった漫画でした。

 

というわけで、見ていきましょう。

 

「デモンズプラン」あらすじ

 

”選ばれし者”のみの願いを聞き叶えるという「悪魔の設計図(デモンズプラン)」。街の浮浪児ボロとカルロスはデモンズプランへの挑戦権100万を集めようと真面目に働いていた。

正義感が強くも考えるより先に体が動くボロと、冷静で頭の良いカルロスは正反対のタイプだが、カルロスは昔ボロに命を助けられたことがあり、ボロの下に収まっていた。

 

ついに100万貯まったと喜んだのもつかの間、二人は窃盗容疑をかけられ、カルロスは逮捕され、死刑を宣告されてしまう。

 

実は、挑戦権を売り出されていたデモンズプランは、街の金持ちベノトンが作った偽物で何の効果もなく、ベノトンは貧乏人が必死に貯めた100万を巻き上げて喜ぶ人間の屑だった。

 

死刑場にボロが駆け付けたときは既に遅く、カルロスは本物のデモンズプランに導かれ、悪魔となり、ベノトン他関係者を抹殺していた。

カルロスに叩きのめされながら向かっていこうとするボロにデモンズプランが反応し、ボロも悪魔化してしまう。

 

悪魔と化した人間は、全部で108人おり、同じ悪魔に殺されて死ぬか、自分以外の全ての悪魔を殺して人間に戻るかするかしかないと告げられるボロ。

 

姿を消したカルロスを追って、ボロは近くの大都市クロスシティに向かう。

金にがめつい情報屋サルビアにはすげなくあしらわれるも、ボロがデモンズプラン関係者と知って態度を変える。サルビアの兄はボロ同様、デモンズプランによって悪魔化していたため、サルビアはデモンズプランの情報を求めていた。

 

悪魔ベロニカとの闘いを乗り切り、自分を助けてくれたボロに協力することになるサルビア。

時を同じくして現れた悪魔ユースティスを味方に加える。ユースティスの村は、昔、ユースティスと妹を除き、ロブリオンという悪魔に全滅させられていた。

最近になって、悪魔同士の戦いに負けたロブリオンが妹のいる村の近くに潜伏したため、先手を取ってロブリオンを倒したいというユースティスに協力して、3人は妹のいる村まで行くことになる。

 

村では、全滅の過去が56年前の話であることが明かされ、デモンズプランの不老不死の呪いの意味を実感するボロ。

悪魔同士の抗争に勝つために、再度村を全滅させようとするロブリオンに戦いを仕掛けるユースティス。相打ちを狙ったものの力及ばず絶体絶命、というところで、ボロが加勢し、二人がかりでなんとかロブリオンを倒す。

 

もう妹に危害を加える存在がなくなって安心したところで、カルロスが「十愚魔(ドグマ)」の一人になっていたことが明らかになる。十愚魔とは、最後の一人に最も近いと言われる十人のうちの一人で、カルロスはそのうちの一人を倒してその地位を手に入れた。これにより、悪魔内での戦いが激化しているという。近々起こるカルロスとサルビアの兄ゼベロの戦いを知り、どちらも守ってみせるとボロが意気はいたところで物語は終わる――――――。

 

「デモンズプラン」みどころ

 

話はありがちでジャンプ向きではないが面白いと思う

 

話は個人的には結構好きな部類で面白いと思います。

 

親友が闇落ちして取り戻すために主人公が旅に出る、というのは、わりとありがちなパターンかと思いますが、他の全ての悪魔を倒せば人間に戻れるという設定や、力のある一部の悪魔が今後の流れを決めそうなところや、狂言回しっぽいパトロンの存在など、まぁ、どれもありがちなパターンではありますが、なんか面白くなりそうだというワクワク感のある設定であることも確かです。

 

みんな厨二病をバカにしつつ、厨二病設定は好きですしね。

 

ただ、デモンズプラン偽物周辺の最初の鬱展開はどうなんだろうと思いました。

というか、個人的には好きなのですが、少年漫画でウケるのか?という点が疑問で、それが原因で人気が出ずに打ち切られたのかなという気がします。もう少し、上の年齢層向けの雑誌でやった方が良かったのでは。。。

 

キャラとバトルの深堀があった方が

 

話は面白いのですが、逆にちょっとイマイチだなと思ったのがキャラクター付けです。

ボロは主人公なので、まだ濃いキャラ付けになってますが、例えば、サルビアは女王様キャラにしたかったのではないかと思いますが、イマイチ描き切れていないように思います。

ユースティスは基本シリアスキャラだと思うのですが、無理にギャグキャラ要素を加えようとしたのか、登場後最初の数場面の違和感が凄まじいことになっています。その後、一切ギャグ要素が出てこない点からも、かなり無理があったと思われます。

 

悪役も、ベロニカはまだ比較的異常なキャラがかけてるかと思いますが、事実上のラスボスであるロブリオンは、言っていることの業突張りさに比べ、受ける印象が淡泊で、とても欲求に忠実な人には見えないという焦点の定まらない人になってしまっています。

 

そして何より、大きいお姉さま方に一番人気が出たであろうカルロスはキャラ付けが深堀される前に連載が終了してしまいました。

 

特に一話の話の密度の濃さには驚きましたが、一話に代表されるように、話の展開が早く密度が濃い分、全体的にキャラの深堀が十分にされていないように感じます。

そんな中、ボロとカルロスが働いていた会社の社長は、厳しい中にも良い人要素が全面に出ていて、脇役のキャラ付けとしてはこの作品の中では成功している数少ない例のようです。

終盤になってくるほどキャラ付けが雑になってくるので、単に時間かページのどちらかか両方が足りなかったということかも知れません。

 

あと、ストーリーとバトルのアンバランスさも気になりました。

ストーリーは割と鬱展開が多く、考えさせられるものが多い構成になっているのに対し、バトルに入ると、力と気合で押し切る場面が多いというのが、どういうセグメントをターゲットにしている作品なのか、イマイチ分からない状況にしています。

 

画力はもうワンランクアップ欲しい

 

さらに、読んでいて割と気になったのが絵でした。

 

パッと見は綺麗なのですが、頭でっかちな等身になっていることが多く、デッサンが狂っているように見えるコマもちらほら。

不安定さは感じないので、これである程度完成しているのだと思うのですが、だとすると、少しバランスの悪さが気になる絵柄です。

特に、サルビアとユースティスの妹の頭のでかさが気になります。

 

もう一つ気になるのは、全キャラクターの特に笑顔の硬さ。

笑顔だけでなく、全体的に表情の描き方が独特だと思いますが、それが表情の硬さとぎこちなさを生んでいるので、表情のバリエーションを増やした方が良いんじゃないかと思います。

 

 

作者 岡本喜道 近況?

 

岡本喜道は、まだまだ作品数も少ない、漫画家さんのようです。

 

「ジャンプNEXT! 2012 SUMMER」で「逃がし屋」でデビューし、同名リニューアル作品で週刊少年ジャンプ2013年28号で本誌デビューしました(「デモンズプラン」第1巻に載っているのは後者の方)

デモンズプラン第2巻にも載っている「BRAIN BREAKER」は2014年40号第9回金未来杯の掲載作品。

 

「デモンズプラン」は2016年51号で連載開始し、2017年12号の週刊少年ジャンプで終了しました。

 

調べたんですが、その後の近況が一向に出てこないです。

 

次回作に向けて構想を温めているのか、他の漫画家さんのところで修行しているのかは分かりませんが、個人的には割と好きな傾向の話だったので、次の作品描いてくれないかなーと思っております。

 

「デモンズプラン」まとめ

 

「デモンズプラン」いかがでしたでしょうか?

 

まだまだ改善の余地はあるものの、これが実質長編デビュー作と考えると、これからが楽しみな漫画家さんの一人ではないかと思います。

 

個人的には掲載紙変えて続きやってくれないかなーと思うのですが、、、もう少し大人向きの雑誌で。

大人向きの雑誌だと、バトルに頭脳戦要素を入れないと難しくなるって可能性もありますが。

 

いずれにせよ、次回作or続きを待っています。

 

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