【面白かった打ち切り漫画】デビリーマン

最近、「打ち切り学会」というYouTuberにハマっています。過去に打ち切られた漫画作品を紹介している動画ですが、言葉選びが面白く、説明の仕方がシュールで、この人が説明すると、打ち切りでもなんか面白そうな漫画だと思える紹介の仕方が上手です。

(なお、この杉山さんというYouTuberの方は、ご結婚をされてそれまでのように定期的にアップすることが難しくなったということで、1年ほど前に更新を止めていらっしゃいます。Twitter上ではお元気でいらっしゃる様子や、たまに新作を拝見することができます)

 

そんな打ち切られた彗星の中で一番気になったのが今回紹介する「デビリーマン」
上述の説明があまりに面白そうなので思わずポチってしまいましたが、やっぱり面白いです。

 

ま、打ち切りなので色々残念なところで終わってしまうのは確かなのですが、、、

 

というわけで早速見ていきます。

 

「デビリーマン」あらすじ

 

悪魔マドギワ―は契約してくれる相手を探して人間界を放浪していた。

実は、マドギワ―は悪魔の世界の商事の社員だが、悪魔にしてはお人よしすぎるせいか、リストラ対象のダメ社員として、期日までに10億円収めなければリストラを言い渡されていた。

 

見た目に醜悪な悪魔だが、心の汚い人間にしか見えないので、人間界にいてもパニックになることはない。

 

そんなマドギワーに7歳の子供平和(たいらあえる)が話しかける。

自分は悪い人間にしか見えないのでこんな子供が見えるわけがないと困惑するマドギワ―だが、話を聞いた和は契約を持ちかける。

マドギワ―の提供する能力は「手に触れただけで相手の行った悪事が分かる」というもの。

更に悪魔と契約した人間は、稼いだ金額の50%を毎年悪魔に納めなければならない。

和は躊躇せず契約し、悪魔的な賢さと得られた能力を利用して、小悪党たちから汚い金を巻き上げていく。

 

途中同じように悪魔と契約した人間との勝負を何度かはさみ、その中で、悪魔と契約した人間は破産したり、納金時に50%が払えなくなった時点で、契約した悪魔に捕食され、奴隷として連れていかれることが明かされる。

 

そんな中、悪魔ばかりを狙った悪魔殺しが発生し、マドギワ―も連れ去られてしまう。

手がかりを元にマドギワ―を取り戻し、絆を深める二人。

一方、悪魔殺しは悪魔たちに連れ去られるが、その場を見せることで、悪魔の恐ろしさを和に見せつける。

 

突然、マドギワ―が定年退職のためもうすぐ会えなくなると言いに来る。和については別の悪魔が契約するという。
警察官るりが流れ星を見ると願い事が叶う星見山へ行こうと言い出す。
「願い事は自分で叶える」と憎まれ口をたたく和だが、結局星見山へ向かう。
流れ星に「和のそばにいたい」と願い事を願うマドギワ―に対し、和は何も言わない。

 

実は、和はこれまでに稼いだ全財産を使って人工流れ星を購入し、今日流れたのもその流れ星だった。

全財産を失って破産したことで、和はマドギワ―に捕食され、悪魔界に奴隷として連れて来られることを選んだのだった。

 

「デビリーマン」みどころ

 

設定もキャラも良かったと思うんだけど。。。

 

この漫画、正直なところ、結構面白いと思います。

 

まず、一見純粋無垢な子供の和が、ずる賢く金に汚くあこぎな性格で、見た目醜悪な悪魔のマドギワ―が小心者で善良というギャップ受けの凸凹コンビのバランスが良かったです。
マドギワ―のデザインも結構インパクトある形ですしね。

 

打ち切りなので、回収され切ってない謎は結構あり、「和の正体」「和の両親」が最大の謎かと思います。

和の正体については、「一体何者なのですか」と第一話から聞かれており、ここに結構な謎が隠されていたと思われます。
連載前の読み切り編では正体は天使ということだったようですが、単行本2巻最後には「本編では変えた」と書かれており、また別の設定を考えていたようです。
単行本2巻に少しヒントが載っていますが、結局正体は明かされていません。

 

和の両親については、第一話の段ボールハウスで写真が出てくる以外はその後触れられるような描写はありません。
これも和の正体に絡んで明かされる予定の謎だったものと思われます。

 

一方、マドギワ―についてはあまり謎は残されていません。

昔は売上一二を争うモーレツ社員だったが、とある人間との契約のトラウマからダメ社員に転落したという、ダメ社員あるあるな設定です。

このトラウマについては、悪魔殺し編で語られており、モーレツ社員のころから人は良かったんだなぁというのが分かります。

 

衝撃のラストともやもやの残る打ち切り前展開

 

この漫画、途中まで和無双でなんだかんだで汚い金を巻き上げていく話が中心ですが、悪魔殺し辺りから雲行きが怪しくなります。

悪魔殺し編でマドギワ―の過去が語られますが、先述の打ち切り学会によると、唐突な回想シーンは打ち切り漫画あるあるだそうで、熟練の打ち切りストによると、この辺でもうあかんなーと察することが出来るそうです。

ま、ジャンプの場合は掲載順からも察することが出来るかとは思いますが。

 

このエピソードは、恐らく、和とマドギワ―の絆を深めるためのエピソードとして持ってきたのだと思われますが、話数の関係か、最後、悪魔に連れ去れる畳みかたがかなり急で、あと2話くらいあったら、この話を掘り下げて、絆が深まった描写がもう少し徹底して描けたのではないかと思われます。

また、この前まではどちらかというと、和の能力を使った頭脳戦がメインであったのに対し、ここで突然肉体戦がメインの話になり、頭の良い小生意気なガキというポジションは確立しているものの、肉体派では全くない和の話としては、無理があったのではないかと思われます。

だからこそ悪魔に連れ去られるという最後にしたのでしょうが、尺の都合もあって盛り上がりにかけ、ここだけかなり違和感が出てくる話となっています。

 

なによりこのラストはかなり衝撃的な最後として雑誌掲載時も話題になったようですが、主人公死亡ENDというのはなかなかハードなオチですね。

悪魔殺し編を経ても、そこまでして一緒にいたかったのか、と思わせるほどの強い絆は感じていなかったので、血だまりの中に破産の証拠が浮かぶラストのコマと相まって、「え!?」となった最後でした。
個人的には割とこういう最後好きなんですが、ジャンプで受け入れられたかどうかという疑問と、結局色々謎が残っているというモヤモヤは残ります。

 

 

作者 福田健太郎 近況?

 

作者の福田健太郎は、「デビリーマン」の後、2016年に「シニギワ」を連載していたようですが、その後、一向に音沙汰がありません。

 

「シニギワ」は見てないので分からないのですが、単行本1巻なので、もしかして、これも打ち切られたのでしょうか?

だとすると、ジャンプは3アウト制という噂が本当なら、後がない、ということになりますが。。。

 

誰かのアシスタントに入っているのか、漫画家に疲れて別の道を歩んだのか分かりませんが、個人的には割と好きなタイプの漫画を描かれるようなので、掲載誌違っても良いので復活してくれないかなぁという感じです。

 

なお、この方、昔NHKがジャンプ編集部の特集を組んだときに映っていたそうで、ネット上ではかなりイケメンだと話題になっていました。

写真がいくらでも出てきますが、確かに非常に整ったパーツをされています。

 

ま、この際、顔のパーツはどうでも良くて、次の漫画のパーツを作って頂けないかなぁと思う次第です。

 

「デビリーマン」まとめ

 

「デビリーマン」いかがでしたでしょうか。

 

話は面白いのに、完全に掲載誌を間違えたんじゃないかと思われる作りで、どこか他の雑誌で再開してくれないかなと思ったりします。

もしくは、人間界を去った後の(要するに本編の続きの)話でも良いですが。

 

ジャンプの打ち切りは色々不可解だなぁと思った作品でした。

コメント

  1. […] 前回の「デビリーマン」に引き続き、今回も打ち切り漫画紹介です。 […]

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