【3分で分かる名作漫画】ファミリー!(渡辺多恵子)

マンガ

久々にやります古典名作漫画紹介、今日はこれまでの「日出処の天子」「ポーの一族」とはだいぶ毛色を変えて、渡辺多恵子の「ファミリー!」を紹介します。

 

渡辺多恵子と言えば、今現在は、新選組を扱った「風光る」が続きはいつ出るんだろう?という状態になっており、それ以前にもアイドルグループ光GENJIをモチーフにした「はじめちゃんが一番!」などヒット作が多い作家でもありますが、私はなんといっても、この「ファミリー!」が一番の名作だと思います。随所でめちゃくちゃ泣けます。

 

というわけで、さっそく見ていきましょう。以下、ネタバレを含みますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

 

「ファミリー!」あらすじ(ネタバレ含む)

 

アンダーソン家はラブラブの夫婦 パパ ウィルフレッド、ママ シェレンの間に生まれた3人の子供と幸せに暮らす5人家族。長男ケイは軽薄そうな見た目に反して秀才でホモ、長女は男の子と間違えられるくらい活発なフィー、次女はおしゃまで口の立つトレーシー。

そんな一家にある日、パパの隠し子を名乗る少年ジョナサンが大型犬アダムを連れてやってくる。母子家庭で父のいないジョナサンは、母親が亡くなった後、安住できる地を探し求めて母の知り合いをかたっぱしから訪ねていた。しかし、どこかのんびりと世間ずれしているこの家族は、ジョナサンとアダムを家族として迎えることを決める。(なお、隠し子の件は居座るための口実だったと後で発覚する)

 

最初ケイの恋人でのちにフィーの恋人になるレイフ、その父で著名な脚本家のジェイ、お金持ちでちょっとずれたご近所さんのハーウェルと口が悪いメイドのキャリーなどなど、そのときそのときの出会いを基に、日常のちょっとした事件から物語は進展する。

 

ある日、パパがジョナサンを正式に養子手続きしたいと言い出し、皆も賛成する。手続きを待つ中、ジョナサンの父親を名乗る男が現れる。死んだと聞かされていた父は生きていて、母親の死後、必死にジョナサンを探していたことを知る。アンダーソン家と知り合ったからこそ、父親を愛することができると、ジョナサンは父と一緒に暮らすことを決め、家族全員が見守る中、ジョナサンが旅立つところで物語は終わる。

 

 

「ファミリー!」みどころ

 

とにかく泣ける

 

ファミリーは家族のだれかに焦点を当てたオムニバス形式の話なので、単行本では11巻ありますが、基本は1~2話完結の短編です(8巻の「ジャニス」と11巻の「時の絆」を除く)。

 

初めて読んだときは、最後にジョナサンが旅立つシーンで大号泣だったのですが、それ以外のシーンでもホロッとくる話が多いのが特徴です。

ちょっとしたことで泣くようになったのは、齢をとったせいもあるかも知れません。

 

第一話からして、ジョナサンとアダムを引き取ることに決めたパパが「アダムを我が家の一員に加えようという結論にたっしたのであります」と言った後、「ただし、世話係の男の子もコミだ」というシーンは、この年になって泣くようになった場面の筆頭かもしれません。

 

そしてほっこりした気持ちになれる

 

この作品の最大の特徴は、メインのキャラクターが多いわりに各キャラの立ち位置の描き分けが上手く、バランスが良く取れていて、最後が綺麗にまとまる、という点かと思います。

 

メインキャラクターは、アンダーソン一家の5人+ジョナサン&アダム+フィーの恋人レイフの7人+1匹までかと思いますが、誰かが苦境に陥っても、他のメンバー全員が寄ってたかって助け起こしてくれることが多く、その様が読んでいて安心します。

 

私が一番好きなのは、「ファミリー!」の中では比較的異色の8巻の「ジャニス」だったりするのですが、ジャニスは最初、愛されて幸せに育ったフィーを嫌います。が、追い詰めるところまで追いつめても、まだジャニスを慕うフィーを結局嫌いになれない、という終わり方をします。

フィーは良い人だけど、ここまで幸せな人だと身近にいたらイライラするだろうなーというひねくれた私には、ジャニスの気持ちがよく分かり、でもたぶん嫌いになれないだろうなというのも共感します。

 

10巻の「耳を澄まして」では、風邪をひいたジョナサンが、「ほんの少しの不運がとてもつらく感じるのなら、あまりに幸せでいることはそういいことじゃないのかも知れない」というシーンがあります。ほろっとくるシーンの筆頭でもあるのですが、最後に「ちょっとさみしいひとりのときは、ぼくは思い出すだろう この夜の歌声と胸が痛むような幸福の瞬間を」と言って終わります。

 

まさに、全編とおして、胸が痛むような幸福感が味わえる作品だと思います。

 

過去にはアニメ化も

 

この作品の雑誌連載は1981年7月~1985年9月までですが、その後1986年にアニメ化されました。

私は見てないのですが、もし漫画の通りに再現されたのだとすると、子供向けながら、大人でも楽しめる作品だったのではないかと思います。

 

これ、DVD化されてないんですよね。一度、見てみたかったのですが。

ただ、私の好きなジャニスの話はアニメ化されてないようです。難しかったのかな。

 

TV アニメ Oh!ファミリー - allcinema
テレビアニメ「Oh!ファミリー」について:『風光る』『はじめちゃんが一番!』で大人気の少女漫画家・渡辺多恵子の傑作ファミリードラマコミック『ファミリー!』のアニメ化。カリフォルニアの中流家庭アン

 

「ファミリー!」まとめ

 

渡辺多恵子の「ファミリー!」いかがでしたでしょうか?

 

とにかく、読後は温かい気持ちになれること間違いないので、嫌なことがあった人、落ち込んでる人、明るい気持ちになりたい人、とにかく泣きたい人は、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

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