前日、ポドゴリツァからコトルに移動してコトル観光をしたばかりですが、今日はもうモンテネグロを後にします。
コトルからまずはクロアチアのドゥブロヴニクに向かい、日中はドゥブロヴニク観光をして、夕方のバスでボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルに向かいます。
14年ぶりのドゥブロヴニク
タイトルにも書きましたが、ドゥブロヴニクを訪れるのは2003年以来なので、実に14年ぶりです。
今でこそ人気の観光地の一つにもなっているクロアチアですが、当時はまだユーゴスラビア混乱の印象が強く残っており、「クロアチアってどこ?大丈夫なの?」という反応が多かったです。
クロアチア紛争が終結したのは1995年で、戦争終結からすでに8年も経っていたので、町の治安は全体的に一見良好でした。
ただ、首都ザグレブから向かうバスが途中ボスニア・ヘルツェゴヴィナを通るのですが、その際の国境検問で武装した兵士が乗って来てパスポートチェックをするので(当時はリアルな武装兵を見たことがなかったので)びっくりしたり、森などの道路に面しているところにドクロマークのテープが大量に引いてあったり(あとで地雷が埋まっている印だと知りました)、その近くでバスを降りて行ったおじさんの右手の肘から下がなかったり、と色々考えさせられるものは見ました。
とは言え、そのバスは主にヨーロッパの人が多かったですが満員で、当時からヨーロッパの間ではすでに人気の観光地だったんだろうなというのは感じさせました。
今回の再訪で一番びっくりしたのは、ドゥブロヴニクのバスターミナルで、14年前は屋根なんかなく、チケット売り場も掘っ立て小屋みたいなのしかなく、時刻表も看板式で、着いたバスはだだっぴろい駐車場にぽつーんと降ろされただけだったのが、今では大きな建物も出来、時刻表も電子パネル式で全体的にずいぶん仕組みが整理されたなと思いました。
実際、観光客は14年前とはくらべものにならないくらい増えていて、その分、ちゃんと回る仕組みを整えたのは素晴らしいことなのですが、その分観光ズレもしてきてしまって、受益者として勝手な言い分であることは分かりつつも、ちょっとした寂しさも感じてしまいました。
コトルからドゥブロヴニクへ
昨晩の嵐はなんだったんだ?と思うくらい、快晴のコトルです。
コトルからドゥブロヴニクへは1日6便ありますが、私は10:10発の便を使いました。予定では12:30にドゥブロヴニクに着くはずだったのですが、国境のイミグレに結構時間がかかり、結局ドゥブロヴニクのバスターミナルについたのは13:30頃。やっぱり、イミグレの時間は読めないです。
まぁ、でも、この間ずっとアドリア海の景色を楽しめたので良かったです。
コトルからドゥブロヴニク行きのバスはほぼずっとアドリア海沿岸沿いを走りますので、この路線のバスに乗る方は、是非進行方向左側の席をおススメします。逆向きの線は進行方向右側です。
素晴らしい眺めが楽しめます。特に、遠くからドゥブロヴニク旧市街の光景が開けてきたときの感動が最高です。
ドゥブロヴニクのバスターミナルは旧市街からは2kmほど離れたところにあります。私は路線バスが来たら乗ろうと思いながら歩き始め、結局旧市街まで歩ききってしまいました。
来る途中も驚いたのは観光客と観光バスの数。14年前に私が来たときは9月中旬とまだシーズンであったにも関わらずそんなに混んでいなかったのですが、今回は4月という特にバカンスシーズンでもなんでもないにも関わらず、とにかく人であふれてます。これはバカンスシーズンに来たら、GWの箱根のような状況になるんじゃないでしょうか。
今回の旅行中、唯一おいしかったシーフード
旧市街に着いてからは、もう既に14時を回ってお腹が空いているので、まず腹ごしらえをします。
場所は前日の間に調べて目をつけておいた、ロカンダ・ペシュカリア。シーフードリゾットが有名な店です。
今回の旅行では内陸部では肉ばかり食べていて、前日のコトルでやっとシーフードパスタを食べたもののイマイチだった上に、この後もずっと内陸部に行くことになるので、ここでは絶対ハズレのないシーフードを食べたいと思っていたのでした。
若干、味が濃い目ではありましたが、海の幸が具沢山でペロリでした。
シーフードリゾットとソフトドリンクで日本円にして2000円強でした。高いと思ってしまったのは、その前のセルビアやモンテネグロの物価が安かったからですが、観光地価格なドゥブロヴニクのレストランにしては良心的な値段設定です。
場所も海に面していて、旧港の気分を味わいながら食事を堪能できます。
14年ぶりのドゥブロヴニク散策
腹ごしらえの後はドゥブロヴニクを散策します。
ドゥブロヴニクといえば一番印象的なのはプラツァ通り。つるっつるの石の大通りで、ピレ門から旧港までまっすぐに突き抜けている通りです。古い建物が両側に残っており、修道院や宮殿にも面していて、タイムスリップしたような錯覚を味わえる通りです。
この通りを眺めるのに最適だと思うのが城壁なのですが、入場待ちの行列にめげてしまって、モスタル行きのバスという時間制限もあることだし、今回は見送りました。
14年前に撮った写真があるので、それを載せておきます(フィルム写真の取り込みなので、左上に2003/9/17という日付が載ってます。こうしてみると古めかしいです)
他にも美しいと思うのが、聖母被昇天大聖堂や、
総督邸(文化歴史博物館)などでしょうか。
ドゥブロヴニクは古い建物が本当に綺麗に残っていて(実際は紛争後に修復もされていますが)、町中に見どころがあふれているのですが、町全体で建物の色調と質感が全体的に統一されているのが、この町をひときわ美しく見せている要因だと思います。
さらばドゥブロヴニク!また会う日まで
モスタル行きのバスはドゥブロヴニク発17:15なので、最悪バスターミナルまで全部歩くことになっても間に合うように16時過ぎには旧市街を出ます。実質、観光できたのは2時間強。14年前を偲びながら観光できたので楽しかったですが、見どころの多い街なので、もう少しじっくり見たかった感はあります。まぁ、少し物足りないくらいの方が、また来たいというモチベーションになるので良いのかも知れません。
バスはすぐ来たものの、途中で違う方向に行ってしまうバスだったため、方向が違うことに気づいてすぐ降りてそこから歩いたら、結局また結構な距離を歩くことになりました。まぁ、旅行中にはよくある事故です。無事間に合ってたどり着けたので良しとします。
預けていた荷物を回収してバスを待ち、ほぼ定時に来たバスに乗り込みます。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルへもほぼ定時の20:30頃に着きました。
ここも途中に国境のイミグレ審査があったのですが、ここはわりとすんなり通れました。
モスタルはホテルを歴史文化財のムスリベゴヴィツァ・クチャにしてあり、また、来る途中に見えたスターリ・モストのライトアップが美しかったので夜の散歩に出かけたのですが、この話はまた明日にしたいと思います。
※実際の旅行日は2017年4月です。記載した内容は、特に断りがない限り、全て旅行日の見聞に基づきます。


コメント
[…] 明日はもうサクッとクロアチアのドゥブロヴニクを観光してから、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルまで移動します。 […]
[…] 朝モンテネグロのコトルを出て、日中、クロアチアのドゥブロヴニクを散策し、夜ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルに着きました。 […]