【英語独学】英語が読めれば日本語の17倍の情報にアクセスできる!?リーディング力強化におススメの教材・アプリ

語学・英語

昨日まで、ボキャブラリー文法と紹介してきましたが、今日からもう少し実践的な話になります。

 

今日のテーマは「リーディング力を鍛える」です。

 

思えば、大学入試の英語の試験では必ず長文読解がありますし、社会人になってからも何かと英語のメールを読む機会があるのではないかと思います。

 

日本語話者は1億人ちょっとであるのに対し、世界中の英語話者は17.5億人と言われています。

 

それだけの人達が使っている言語であれば、それだけの情報がインターネット上にも転がっていることになり、英語を読めるようになれば、より多くの情報にアプローチできることになります。

 

英文リーディングを始める前に

 

  • ある程度のボキャブラリーと文法力なしにはリーディングは始められない
  • 日本語ネイティブは、英語以前に日本語の読解能力が必要

 

当たり前のことですが、一語も英単語を知らない状況では、英文を読めません。

S+V+Oなどの基本的な英文法を知らない状態でも、英文は読めません。

 

ここから先は、ある程度のボキャブラリーを持ち、ある程度の英文法を理解している状態であることを前提としています。

日本で中学英語を勉強した人であれば、基礎力はあると思いますが、同時に強化を図りたいかたは、それぞれ以下の記事を参考にしてください。

 

また、どうしても、英文長文が読めない、単語は分かっても理解できないという方、そもそもの日本語文章の読解力に難があったりしないでしょうか?

英語能力が日本語能力を上回ることはない

 

第二外国語の能力は、その人のネイティブ言語の能力を超えることはありません。

日本語ネイティブで、日本語長文読解テストで50点しか取れない人が、同じ内容を英語長文読解テストで受けたとして、取れる点数は最高で50点です。

 

たまに、「日本語より英語の方が得意」ということを言う人がいますが、アメリカなどで育ったのでない限り、それはただの勘違いです。学校教育の英語のテストが得意なだけに過ぎません。

 

この点はまた後日触れることにして、リーディングのポイントを見ていきたいと思います。

 

リーディングのコツ

 

  • 日本語を介さないと理解できないうちでも、「前から訳す(英語の語順のまま理解する)」ことで、「英文のまま理解する」につながる
  • 最終的には「英語のまま理解する」必要がある。そのためには、英文のまま覚えている例文の量を増やすことが効果的
  • 分からない単語は調べず、意味を推測する

 

前から訳す(英語の語順のまま理解する)

 

これは後述する「英文のまま理解する」と関係しますが、ポイントは「英語の語順のまま理解する」という点にあります。

 

例えば、以下のような英文があったとき、

Shall we meet at this time tomorrow?

 

きちんとした日本語に訳そうとすると、以下のようになります。

「明日のこの時間にお会いできますか?」

 

これを英語の語順のまま訳すと、以下のようになります。

「お会いできますか?/明日のこの時間に」

 

もちろん、日本語としては不自然なので、テストの回答でこんな訳を書いたらバツにされるでしょう。

ですが、ここでの目的はとにかく英語を読めるようになること、にあります。

 

この英文を読んだとき、日本語を介している人は、無意識にでも頭の中で、

「できますか?/私たち/お会い/この時間に/明日」→「明日のこの時間にお会いできますか?」

と、一々正しい日本語の文章を考えています。これでは時間がかかって仕方ありません。

 

ここではわざと短い例文にしていますが、これが普通の教科書や小説に出てくる長文だったらどうでしょうか?

文書の頭でなんと書いてあったか忘れてしまい、何度も文章を読み返して余計時間がかかってしまいます。

 

前から読んだ順にどんどん理解できるようになると、英語を読むスピードがぐっとあがり、読むのが苦でなくなります。

英文は前から訳す

別の記事でも書きましたが、私は高校のとき、「前から訳す」を意識するだけで、1学期で英語の試験の偏差値が47から74に上がった経験があります。

 

「英語のまま理解する」ための準備運動として、まずは、「前から訳す(英語の語順のまま理解する)」を心がけるようにしてください。

 

英文のまま理解する

 

英語の語順で読むことに慣れてくると、英語→日本語への変換も不要になってきます。

 

その前提となるのは、英単語が日本語訳ではなく、イメージでとらえられていることにあります。英単語をイメージで捉えるボキャブラリー強化については別の記事を読んでいただくとして、最終的には英文全体が日本語を介すことなく、イメージで捉えられるようになれば、目的が達成されたと言えます。

 

私自身は、今、英文を読むときは全く日本語を介さずに読むことが出来ていますが、昔(日本語を介して読んでいたころ)と比較すると、最大の違いは、自分の中に蓄積されている英文サンプルの量の違いだと感じています。

 

自分の中に蓄積されている英文サンプルとは、

英文のまま覚えている例文=日本語を介さずに理解できる英語の例文

です。

 

例えば、「This is a pen.」というのは誰でも中学校で最初に習う英文かと思いますが、これを知っていれば、このあと「This is ~」という英文が出てきたとき、いちいち意味を日本語に訳さなくても、なんと言っているかはすぐに分かるでしょう。

 

そういう状態の英文サンプルを増やしておくことで、日本語を介さずに理解できる英文が増え、最終的には英語のみで理解できるようになります。

 

分からない単語は推測する

 

リーディングでは分からない単語は読み飛ばしなさい、とはよく言われると思います。

 

一々単語の意味を調べていては、その度につっかえて進まない、それよりは、ちょっと分からないくらいなら飛ばして全体の意味をなんとなくつかんだ方が良い、という意味で真実です。

 

ですが、さらに上を目指すなら、分からない単語の意味を推測する必要があります。

これは、単語そのものの綴りからなんとなく意味の予想をつけるときもあれば、前後の文脈から意味を推測することもあります。

分からない単語は推測する

日本語でも知らない単語が出てきたときでも、漢字の綴りか、前後の文脈から、意味の推測ができることがあると思います。

それと同じことが英語でもできます。

 

これについては量をこなす訓練以外の近道はないと思うのですが、常に英語をイメージで捉え、意味を推測するようアンテナを張っておくことで、より効果的に訓練できるようになります。

 

リーディング強化教材を選ぶ際のポイント

 

リーディング強化には、結局、多読が一番だと思います。

実際、これまで書いてきたことを心がけて、ペーパーバックの一冊でも読むと、その後、英語を読むスピードがびっくりするくらい上がります。

 

私も初めてTOEICの試験を受けたときは、Readingセクションが全部終わらなかったのですが、ショートストーリーを含む英文を何冊か読んだあとの試験では、丁寧に見直しをしてもまだ余裕があるくらい読むスピードが上がっていました。

(余談ですが、このときに読んだ本のうちの1冊がHarry Potterです)

 

さて、多読というからには、量をこなせるくらい続くことが一番重要なので、教材としては自分が興味があるものをなんでも読めば良いと思うのですが、教材の選択方法には何点か注意事項があります。

 

リーディング強化のための教材を選ぶ際のポイント:

  1. 英語ネイティブの人が書いた文章を選ぶ
  2. 名作でも、古典などの古い英文は選ばない
  3. あまり専門的な内容は(自分の専門でない限り)選ばない
  4. 時代物、刑事物、ファンタジーなどはあまりおススメしない
  5. 合わないと思ったら次にいく

 

1. 世界の共通言語になった英語ですので、今どきのネット上には、ノンネイティブの人が書いた英文も溢れています。

これ自体は全く悪いことではなく、素晴らしい文章をネイティブかと思うような美しい文法で書く人もたくさんいるのですが、一方で、細かな文法の間違いが多いのもノンネイティブによるものです。

ここでの目的はあくまでも英語の勉強ですので、より間違いの少ないネイティブの文章を教材に選ぶのが理に適っていると言えます。

 

2. ただし、いくらネイティブでも、あまりに古い作品を選ぶのはおススメできません。

これは日本語に置き換えてみても一目瞭然ですね。千年前の古典を、現代の日本人は専門の学習なしにはほとんどが読めませんし、100年前程度の文章でさえ、硬くて読みにくいと感じることがあります。

 

3. 専門的な内容も基本的にはおススメできません。単語や言い回しが偏って、あまり実践的な練習にならないからです。

ただし、自分で十分に予備知識を持つ専門分野に限っては、とにかく長文読解に慣れるため、自信をつけるためにも読んでみても良いと思います。

 

4. 時代物、刑事物なども基本的にはおススメしません。時代物は言い回しが古かったり独特で読みにくかったり、刑事物はスラングが多いのでとっつきにくかったりします。

ファンタジーもハリポタでも分かりますが、魔法の呪文などの独特の造語が多くなりますので、一般向きではありません。ただし、ハリポタの大ファンでとにかく読んでみたいというのであれば、挑戦してみるのはアリだと思います。

 

5. 読んでいる文章が自分には合わないなーと思ったら、さっさと見切りをつけて他を探すというのも良いと思います。

これは、書いてある内容が本当につまらないときもありますが、①文章のレベルが合わない(簡単すぎてつまらない、難しすぎて頭に入ってこない)、②読むのに実は多少の専門知識が要求され、自分にはバックグラウンドがないため理解できない、など、今の自分にあっていないため読みにくい、つまらない、と感じることがあります。

そんなときは、いったん止めて他の文章に行きましょう。意外と後になってもう一度戻ってきたとき、なんでこんな簡単な文章が理解できなかったんだろうと思うことがあります。

 

リーディング強化におススメの教材

 

ここからは私が個人的に役立ったと感じた教材を紹介します。

 

English Learner 500 Short Stories for Beginner-Intermediate

 

タイトルの通り、初心者向けです。

 

この本の特徴は、とにかく一編が短いので気軽に読め、安い(108円)のに色々な種類の話が含まれている、英文自体も平易で単語も易しい、という点が挙げられます。

 

内容的には絵本のような趣がありますが、挿絵がありません。

話も非常に短く、盛り上がりなどもありません。

英文に慣れるためのとりかかりとしては良いですが、物足りないと感じたら、すぐに次のレベルにいくのが良いと思います。

 

なお、ここに載っている話は、全てWeb上で無料公開されており、ほとんどの作品で音声もついています。

ESL Yes 1,600 Free ESL Short Stories, Exercises, Audio
1,600 stories, crosswords, xwords, Free, ESL, ELL, English, learner, short stories, stories, story, short story, NYC, dialogues, exercises, audio, Beginner-Int...

 

English Short Stories For Intermediate Learners

 

タイトルは上と同じような感じですが、もっと話が長く、語彙・文法も英文らしくなります。

 

全部で8編の話が含まれていますが、さらに細かい複数の章で構成され、1章辺りのボリュームは10ページ程度です。各章の後に、Summaryと内容読解クイズがついていて、読解の手助けになります。

 

ペーパーバックは敷居が高いけど、少し長い話を読んでみたいという場合に向いています。

 

Master of the Game(ゲームの達人)

 

1980後半~90年代にかけて、シドニー・シェルダンといえば、作品の翻訳版が日本でのベストセラーの常連という時代がありました。

 

最近は全く聞かなくなってしまいましたが、シドニー・シェルダンは初めて読む英語ペーパーバックとしてはおススメです。

 

シェルダンがおススメな理由は、英文が平易で読みやすいこと、単語がそれほど難しくないこと、比較的会話が多くそれも読みやすいこと、話が面白く引き込まれること、が挙げられます。

 

特に、シェルダンは一文あたりがそれほど長くないこともあり、先に挙げた「英語の語順のまま理解する」が実践しやすく、効果が感じやすい作家だと思います。

 

なお、代表作をと思って「Master of the Game (ゲームの達人)」を挙げましたが、英文レベルとしては「If Tomorrow Comes (明日があるなら)」の方が、個人的な体感としては簡単だと思いました。

「Master of the Game」に挫折しそうな場合は、先にこちらに挑戦してみてはいかがかと思います。

 

The tattooist of Auschwitz(アウシュビッツの刺青師)

 

Webで紹介記事を読んで、読みたくなったものの日本語訳がなく、仕方なく英語版に手を出したら、意外と読みやすかったのがこの作品です。

 

アウシュビッツ収容所で囚人番号を彫る刺青師(彼も囚人)が、同じく収容所に連れてこられたユダヤ人女性に一目ぼれをし、死と隣り合わせの極限状態でお互いに惹かれあって、、、という話です。

実体験のインタビューに基づいて書かれており、最後が大変感動的です。

 

と、作品紹介はこのくらいで、英文自体も非常に平易で読みやすいです。

Auschwitz(アウシュビッツ)、Birkenau(ビルケナウ、アウシュビッツ第2収容所があった場所)などの特殊な単語が出てきますが、閉じられた世界の話なので、一度分かってしまえば、単語も難しくありません。

 

過去の経緯を覚えておかないと話が分からなくなるシェルダンと違い、話も進行を追いかけていけば理解できるので、人によってはこっちの方がとっつきやすいかも知れません。

 

英語雑誌

 

英語雑誌は良質な英語を大量に、多岐に亘るテーマについてインプットができる最良の教材です。

想定読者はそれなりの教養のある英語ネイティブ・上級ノンネイティブのため、ボキャブラリーや文法は一番難しくなっています。

 

興味がないと続かないので、自分で興味の持てそうな雑誌とトピックを選んで読めば良いと思います。

 

私はNational Geographicが好きなので、興味があるトピックの載っている号だけ購入するか、Webサイトで読んでいます。

National Geographic: Stories of Animals, Nature, and Culture
Explore National Geographic. A world leader in geography, cartography and exploration.

 

また、それ以外にTIMEを定期購読しています。

TIME Homepage
Breaking news and analysis from TIME.com. Politics, world news, photos, video, tech reviews, health, science and entertainment news.

 

どちらも続けるポイントは、全部の記事を読もうとせず、興味のある記事だけを読むこと。気負いすぎると続きません。

 

個人的な体感としては、National Geographicは自分の興味もあり、写真も多いので理解しやすい気がしますが、TIMEはトピックによっては難しく、1回さらっと読んだだけでは理解できないことがあります。

 

自分のレベルはそのくらいなんだろうということが良く分かります。

 

リーディング強化に役立つ教材・アプリ まとめ

 

リーディング強化に役立つ教材・アプリ、いかがでしたでしょうか?

 

そういえば、アプリの紹介をしてきませんでした。

私はここに挙げた本はNational Geographicを除き、全てiPhoneのKindle上で読んでいます。

Kindleで便利なのは、辞書がインストールできること。分からない単語は意味を推測するのが基本なのですが、そうはいってもそれが分からないと全体の意味がつかめない単語が知らない単語だった場合、ハイライトするだけで意味が分かるこの機能は貴重です。

 

洋書については、私も適宜新しいものを読んでいますので、ここでおススメできるような本があれば、また紹介したいと思います。

 

最終的には日本語と同じスピードで読めるようになりたいなぁ。。。

 

 

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コメント

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