中国の友達から、全員男が演じる『神鵰剣俠』『倚天屠龍記』のミニドラマを教えてもらいました。
見れば確かに役者は全員男!しかもメインキャラクターは全員美男子ばかりです!宝塚の逆版です。
百聞は一見にしかず。まずは『神鵰剣俠』から動画をご覧ください。
というわけで、みなさん、非常に類稀な美形なのですが、美形とはいえ、顔の造形は男性なので、だいぶホモホモしいドラマになっています。
別にホモ展開でも良いのですが、というか、原作が最初からそうだったら違和感なく見れていたと思いますが、私にとって、『神鵰剣俠』は大好きなキャラ楊過と小龍女のラブストーリーであって欲しいため、これに関してだけは男女のラブストーリーであって欲しいなぁと思います。
にしても、よくここまで美形ばかり集めたものだなと思います。ただし、裘千尺だけは落ち武者になってます(裘千尺は最後の方に2コマだけ出てきます)。個人的には李莫愁の役者の顔が好きです。この記事のアイキャッチ画像も李莫愁ですが、このだいぶこじらせてるポーズと合わせてこのシーンが好きです。
楊過、黄蓉辺りの役者さんは、昭和のジャニーズの香りが漂ってますが、美形であることは間違いありません。
楊過がベルセルクのガッツみたいなデカい剣を持ってるとか、顔半分のマスクしてるとか、完全に厨二病入ってると思いますが、そもそもの作品自体もだいぶ厨二病の要素があったので問題はありません。
黄薬師の人も、『ロード・オブ・ザ・リング』に出てた、エルフの一人(ケイト・ブランシェットが演じたガラドリエルの夫)に似てると思うのは、髪型のせいでしょうか?
あと、モンゴルとの闘いのシーンだったと思いますが、この仁王立ちしてる人は誰だったっけ?とか、色々忘れてます。
『神鵰剣俠』は只今、絶賛読み返し中なので、そのうち判明するでしょう。
(2019/1/20 原作読み終わってから追記:このモンゴルとの闘いシーンで弁慶の最期みたいな仁王立ちしてる人ですが、日本語版原作にはこのようなシーンはありませんでした。中国人の友達いわく、新聞連載時の版では、郭靖・黄蓉夫妻がモンゴルとの闘いで死ぬシーンまで描かれているので、郭靖じゃないかとのことです。金庸は連載終了後に何度か書き直していますが、日本語版は改定後の最終版を訳しているため、このシーンは含まれていません。郭靖の最期については、日本語版でも『倚天屠龍記』に伝聞の形で語られています)
ちなみに、なぜこのミニドラマが最近話題かと言うと、先日金庸が亡くなられたことにも関係します。
金庸が亡くなられてから、『神鵰剣俠』の再ドラマ化が発表されましたが、若く見た目は良いけれど演技の下手な俳優ばかりが起用され、まだ撮影もされていないのに大ブーイングだそうで、そんな下手なドラマより、男ばかりの役者がやってるこのミニドラマの方が、全員美形だし、演技も上手いし、金庸小説の雰囲気も出ててよっぽど良い!と騒動になっているそうです、と冒頭でこのドラマのことを教えてくれた中国人の友達が言っていました。
私にはBLドラマにしか見えないので、「そこまでか?」と思ってしまいましたが、そのくらい新ドラマがひどいということでしょう。
なお、『倚天屠龍記』はこちら↓になります。
『神鵰剣俠』と同じタイミングで撮影されたらしく、役者が被っているだけに留まらず、各種決めシーンが使いまわしされてるので、『神鵰剣俠』を最初見たときほどのインパクトがありません。

にしても、中国の役者さん、中性的な美しさを持つ人が多いです。
次はどんな面白いネタが出てくるのか楽しみです。
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[…] 全員男が演じる『神鵰剣俠』ミニドラマがBLの香り | しろやぎブログ より: 2018年12月8日 1:52 AM […]