コソボ旅行 1日目:「セルビアの飛び地」グラチャニツァ

コソボ

ちょっと前の記事で、コソボ旅行のおススメルートおススメ観光地注意事項を描きましたが、今回はもっと詳細に、私が実際に廻った旅を日記形式でご紹介します。

 

プリシュティナ国際空港へ

 

東欧・中欧の国の常として、日本からコソボへの直行便はありません。ヨーロッパか中東のどこかでトランジットをする必要があります。

 

アルバニア旅行でもおススメしたのですが、個人的には、旧ユーゴ圏の国々とその周辺国に行くにはトルコ航空でイスタンブール経由が一番便利だと思います。ここ数年、4月はバルカン半島の国ばかり来ており、この辺の国に行く度に航空会社を調べますが、全てトルコ航空がダントツの便利さです。

というわけで、私はイスタンブール経由でコソボの首都プリシュティナに入りました。これだと、朝8:30にプリシュティナ着なので明るいうちに移動でき、一日を有効に使えるので便利です。

 

フライトを調べるなら、やっぱりSkyScanner↓が便利です。

Skyscanner

ただし、航空会社の公式サイトから情報を引っ張っていないことも多く、値段もちょっと前の時間の情報だったり、信憑性に疑問符を付けたくなるサイトの情報を引用していることもありますので、ここで全体感(飛んでいるルート・時間と航空会社と価格帯)を確認した後、航空会社の公式サイトやExpediaなどの信頼できるサイトの情報もチェックするのが個人的にはおススメです。

 

プリシュティナ国際空港はこじんまりとした空港です。便数もそれほど多くなく、私が行ったとき、イミグレはそれほど混んでいませんでした。

コソボ独自の入国スタンプを押してくれますが、コソボに先に入ってしまった場合、セルビアに直接入ることはできなくなりますのでご注意ください。

 

コソボの通貨はEUROです。過去の旅行のEUROの余りがいくらかありましたので、空港では両替せず、ホテルに向かいます。

 

プリシュティナ空港から市内へは15km程度ですが、交通手段はタクシーかホテルの送迎しかありません。タクシーは最低15 EUROからと結構高めです。

私は勝手が分からなかったのと、基本はタクシーが嫌いなので、予めホテルに送迎を依頼していました。

 

コソボという国に対して無意識に抱く偏見

 

ホテルに着くと、ホテルの中庭を迷彩服の人々が埋め尽くしていました

紛争は10年以上前に集結していると頭では分かっていても、やはりテレビで見た紛争当時のイメージは色濃く残っており、いきなりの状況にビビります。

 

日本人では、私と同じ印象の人が多いのではないでしょうか

紛争当時の状況は何度もテレビで見たのに、紛争が終結したというニュースは見た記憶がありません。テレビではどうしてもセンセーショナルな部分を中心に放送することが多くなるからだと思いますが、おかげで、私が「コソボに旅行に行く」と言ったときも「紛争大丈夫なの?」と返した人の割合は多く、そのような意図があったかどうかは分かりませんが、テレビを使うと言論誘導って簡単に出来そうだなと思いました。

今はテレビを見る人の割合も減っており、番組そのものも多様化しているので、当時と同じ印象を植え付けることが可能かどうかは分かりませんが、当時は出来たかも知れません。

 

なお、中庭に集結した迷彩服軍団は、結局なんだか分かりませんでした。どこかの正規の軍であることは確かだと思います。撮っちゃいけない気がして、写真には撮りませんでした。

 

セルビアの飛び地 セルビア人村グラチャニツァ

 

ホテルに荷物を置いて少し休んだ後、今日の目的地グラチャニツァに向かいます。

 

プリシュティナのバスターミナルは、市の南西に2kmほど行ったところにあります。急ぐ旅ではなし、荷物も置き、天気も良かったので、私はバス停まで歩きました。

 

バス停まで行く途中に、ビル・クリントン元アメリカ大統領の像があります。クリントンはコソボ独立を支援したとして、コソボでは大人気なんだそうです。

 

プリシュティナバスターミナルの詳細、グラチャニツァ行きバス発車時間の詳細は、こちらの記事をご覧ください。

 

なお、私は、バスのアシスタントさんにグラチャニツァで降りたい旨を告げると顔をしかめられました。私に対してはそれだけで、ちゃんと場所は教えに来てくれて、そこで降ろしてくれましたので問題はありませんでしたが。

 

イスラム教徒のアルバニア人が大半を占めるコソボにあって、グラチャニツァはグラチャニツァ修道院というセルビア正教会で大きな位置を占める修道院を抱えるセルビア人村であり、セルビアのベオグラードへの直通バスが出ている「セルビアの飛び地」と呼ばれる町です。

いくら紛争が終結し、ほとんどのセルビア人がコソボを出たとは言え、人口5%ほどのセルビア人とアルバニア人の感情的な対立が解消されたわけではありません。

 

例え観光客とはいえ、セルビア人村を訪ねていく外国人はアルバニア人からすると気に入らないのではないかと思います。迂闊なことは言わず、どんな反応をされたとしても目的地だけ告げるのが良いと思います。

 

グラチャニツァに降りた瞬間、デモらしき集団にいきなり会いました。私が訪ねた日が日曜日だったせいかも知れません。デモであることは一目瞭然でしたが、暴力的な感じではなかったので、避けて進みます。

 

迷彩服の集団と言い、今日は朝からびっくりすることが多いです。

 

グラチャニツァ修道院は入場にパスポートが必要だと聞いていましたが、このときは提示は求められませんでした。これも日曜日で礼拝に来ていた人が多かったせいかも知れません。いずれにせよ、パスポートは持って行った方が良いと思います。

 

中には、傷んではいますが、教会内の壁全面を埋め尽くすフレスコ画が素晴らしく管理人の人にお願いすると、聖書や聖人のどの場面なのかを解説してくれます。私が入ったときは既に先客がおり、管理人の解説を横で聞いていました。

残念ながら内部は撮影禁止なので、フレスコ画を写真に収めることは出来ません。

 

修道院を堪能した後はプリシュティナに戻ります。

バスの時間が全く読めないので、近くでパンを買って、かじりながらバス停でバスを待つことにしました。このバス停がまた分かりにくく、(旅行者はほとんどがそうだと思いますが)初めての人は戸惑います。詳細な場所はこちらに書いていますので参照ください。

 

なお、バスは手を挙げないと停まってくれません。私はボーっとしていて一台見送ってしまい、その後さらに40分ほど待つ羽目になりました。意外と来ませんのでご注意ください。

 

オスマン朝の名残の残るプリシュティナ旧市街

 

プリシュティナの旧市街に戻ると、オスマン朝時代の建物が残っており、モスクも何軒かあるなど、完全にイスラム教の都市になります。セルビア正教会の村を見て戻ってくると、その雰囲気の違いに愕然とします。

 

バスターミナルから戻ってくる途中に、マザー・テレサ大聖堂があります。その横がマザー・テレサ大通りと呼ばれ、歩行者専用道路になっており、そのまま真っすぐ行くと旧市街になります。

マザー・テレサはマケドニアのスコピエ出身で、コソボとは直接の関わりはなかったと認識しています。彼女の父親がアルバニア独立戦争の闘士であったため、アルバニア人の多いコソボで名前が挙げられているのではないかと推察します。

 

マザー・テレサ大通りを北にまっすぐ行くと、旧市街の手前に広場が広がります。

 

この広場の中心部にはアルバニアの英雄スカンデルベグの像があります。これも、マザー・テレサ同様、アルバニア人の多いコソボで、アルバニアの英雄であるからこそ銅像が建てられたのだと予想しています。

 

旧市街に入ると突然モスクが現れ、イスラム色が濃い街並みが広がります

 

写真はファーティヒ・ジャミーア(Xhamia e Faith)。1461年に建てられたモスクで、プリシュティナのモスクの中では一番大きく、フォルムが美しいです。通りを挟んだ向かいには時計塔があります。

 

旧市街内のまた別の見どころとして、コソボ博物館という博物館があります。中はコソボのものではなく、アルバニアのブトリントやアポロニアから出土した考古学品が展示されているとのことです。残念ながら私の旅行時は閉館中で入れませでした。

なお、もともとこの博物館に収蔵されていた品は、紛争前にベオグラードに運ばれて今に至るそうです。

 

適当に旧市街を散策し、開いていた軽食屋で夕食を調達してホテルに戻ります。

今日は長旅から着いたばかりで疲れているので、早めに寝ておきます。

 

明日はコソボ西部のペヤに向かいます。

 

※実際の旅行日は2016年4月です。記載した内容は、特に断りがない限り、全て旅行日の見聞に基づきます。

 

 

コメント

  1. […] コソボ旅行 1日目:コソボ着、グラチャニツァ観光ちょっと前の記事で、コソボ旅行のおススメルート、おススメ観光地、注意事項を描きましたが、今回はもっと詳細に、私が実際に廻 […]

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