今日は個人的なコソボ旅行のおススメルートを紹介します。
コソボ旅行のおススメルート、それは、プリシュティナ→グラチャニツァ往復、プリシュティナ→ペヤ(ペーチ総主教修道院)→デチャニ修道院往復、ペヤ→プリズレン、です。
プリズレンの後は、プリシュティナに戻ってもいいですし、そのまま隣国に出ても良いと思います。行きやすいのはマケドニアのスコピエやアルバニアのティラナなどで、私はスコピエに出て、そのままマケドニアを旅しました。
コソボ内のルートと隣国への抜け方を順を追って説明します。
※本文中の料金、および、情報は全て2016年4月時点、また同時点でのコソボの通貨はユーロのため、その金額で記しています。
プリシュティナ → グラチャニツァ往復
日本からコソボへの直行便はないため、ほとんどの人はヨーロッパのどこかの都市でトランジットをして移動するものと思われます。
プリシュティナの空港から町に出るにはタクシーしかありません。
町に付いたら荷物を預けて移動しましょう。
プリシュティナのバスターミナル
プリシュティナのバスターミナルは市内の南西、ちょっと外れたところにあります。Google Mapでは「Bus Station, Prishtina」でちゃんと出てきます。
市内から2 Km程度なので、歩けないこともありません。私は散歩も兼ねて何度か歩きました。途中でビル・クリントンの銅像を発見したり、観光地ではない一般的な住宅街を抜けていくので、これはこれで結構面白いです。
プリシュティナからグラチャニツァには、ギラニ(Gjilani)方面に向かうバスに乗り、グラチャニツァで途中下車します。所要時間は10~20分、料金は1.5ユーロです。
バスは20分に1本程度出ていますが、どれか分からない場合は、バスターミナルのInformationで聞きましょう。基本、英語が通じます。
バスの時間を調べるには、このサイトが便利ですが、本数が多いのであまり心配することもないかと思います。
BalkanViator (Pristina -> Gracanica)
グラチャニツァは分かりやすい目印があるわけではないので、バスのアシスタントさんが料金を回収に来た時、グラチャニツァで降りたい旨を告げておきましょう。その場所で教えてくれます。
なお、アルバニア人が多数を占めるコソボにあって、グラチャニツァはセルビアの飛び地と呼ばれるセルビア人の村です。アシスタントによっては、グラチャニツァと伝えると顔をしかめる人もいますが、それは仕方のないものとして、自分はあくまで観光客だという態度を崩さないようにしましょう。
グラチャニツァのバス停
グラチャニツァには分かりやすいバスターミナルはありません。大体この辺、というところで降ろしてくれます。
行きは修道院に行ければ良いのでそれでも良いのですが、帰りのバス停の場所が分からず、割と困ります。
グラチャニツァのプリシュティナ行きのバス停は、修道院入口前の通りを、修道院に沿って北上したところにある薬局の前辺りにあります。青いバスの看板が出ています。
なお、バスはこちらが止めないと停まってくれません。手を挙げて止めるようにしましょう。
プリシュティナ → ペヤ
プリシュティナの長距離バスターミナルは一つしかありませんので、昨日と同じバスターミナルにむかいます。
プリシュティナからペヤ行のバスは1時間に1~3本と頻繁に出ています。時刻表はこちら↓
BalkanViator (Pristina -> Pec)
所要時間は1.5~2時間、料金は5ユーロです。
ペヤのバスターミナル
ペヤのバスターミナルもペヤの町端にあります。ただし、プリシュティナよりずっとこじんまりした町ですので、市内には歩いて20分ほどで着きます。
今回のルートではこのままプリズレンに抜けるルートにしていますが、ペヤからも国際バスはたくさん出ています。モンテネグロ方面に向かう場合はペヤから行く方が便利かと思います。
ペヤ → デチャニ修道院往復
ペヤにもバスターミナルは一つしかありません。着いたのと同じバスターミナルに向かいます。
デチャニに行くには、そこからギャコヴァ(Gjakova)方面に向かうバスに乗ります。こちらも1時間に1~4本くらい出ています。
所要時間は約30分、料金は1ユーロです。
デチャニのバス停
デチャニもバス停に分かりやすい目印はありません。バスのアシスタントにデチャニで降りる旨を伝え、場所を教えてもらうようにしましょう。
デチャニの町の中心になっているロータリーを少し行った辺りで降ろしてくれます。地図上ではロータリーに目印がないのですが、「Capital – Decan」の向かい辺りで降ろしてくれると思います。
デチャニ修道院は、ロータリーからRruga Sal Cekuをひたすら西に行きます。距離にして1.5kmですが、ずっと登り坂なので思っている以上に時間がかかります。大きな通りは一本しかないので迷うことはないと思いますが、途中でKFORのバリケードが見えてきたら、その道は正解です。
なお、帰りのバス停もまた、例によって来た時と場所が異なります。
帰りのバス停は、修道院からRruga Sali Cekuを降りてきて、ロータリー奥の向かって左側辺りになります。目印が無くて分かりにくいので、地図に手を加えたものを貼っておきます。★の辺りがバス停です。
ペヤ → プリズレン
ペヤからプリズレンには一日6便出ています。
所要時間は約2時間、料金は10ユーロです。
プリズレンのバスターミナル
プリズレンのバスターミナルも町の端にありますが、こちらも小さな町なので、市内には歩いて20分ほどです。
プリズレンの後は、プリシュティナに戻るなり、スコピエやティラナに抜けるなり、お好きなところへ。時刻表中のShkupがスコピエであることに注意して下さい。
プリシュティナに戻る場合の時刻表はこちらです。1時間に1~3本ほど出ているので、困らないと思います。
BalkanViator (Prizren -> Pristina)
コソボから隣国へ
コソボは小さな国ですので、コソボだけを見て旅行される方は少数派で、大多数の人は、その後、隣国に出ることになると思います。
コソボからマケドニア、アルバニア、モンテネグロへ
私がここに記載したルートでは、プリズレンからアルバニアのティラナや、マケドニアのスコピエに抜ける方が便利です。
一方、モンテネグロ方面に抜けるのであれば、ペヤから行く方が便利です。コソボ内のルート自体も、プリシュティナ→プリズレン→ペヤの方が良いかと思います。
隣国に抜けるバスは、国内便に比べてずっと少なく、方面によっては、1日1便だったり、朝で終わってしまうこともあります。
例えば、プリズレンからスコピエ行は5:30と9:00の1日2便です。
BalkanViator (Prizren -> Skopje)
ティラナ行きは一日8便ありますが、朝7:30の次は16:30までありません。
BalkanViator (Prizren -> Tirana)
ペヤからモンテネグロのポドゴリツァ行は1日2便ありますが、片方は夜行便で、なんと夜中の3時に着くことになっています。
BalkanViator (Pec -> Podgorica)
意外と偏っていることがありますので、国外へ抜ける便は早めにチェックしておきましょう。
コソボから隣国へ抜ける際の交通手段と国境越えの注意事項はこちらにまとめましたので、参考にしてください。
コソボからセルビアへの入国だけは注意!
コソボから先に入ってしまった場合、セルビアに直接入ることは出来ません。
セルビアはコソボを独立国として認めておらず、セルビアの一部とみなしています。そのため、コソボに先に入ってしまうと、セルビア(の一部であるコソボ)に入国しているにも関わらず、セルビアの入国スタンプがない=不法入国である、という理屈で、入国が出来なくなります。
コソボからセルビアに入国するには、以下のパターンがあります。
- セルビア→コソボ→セルビア
- コソボ→第3国→セルビア
セルビアに先に入ってそこから往復するか、第3国を経由して入るかすれば良いということですね。第3国を経由してもコソボに先に行ってることには変わりないのですが、このやり方で入れなかったという話は聞いていません。
コソボ旅行おすすめルート まとめ
コソボ旅行のおススメルートいかがでしたでしょうか?
コソボ自体がそんなに広くなく、バスの情報も整理されていて、移動が容易なので、ルートは他にも色々組めると思います。
今回のルートでは、コソボの後、アルバニアやマケドニア方面に行くためにプリズレンから出るルートにしていました。
コソボの後、モンテネグロ方面に抜けるのであれば、プリシュティナ→プリズレン→ペヤのルートの方が良いのではないかと思います。
コソボの後どこに向かうかによってルートの入れ替えようがありますので、色々計画してみてください。
皆さんのコソボ旅行が楽しいものとなりますように!


コメント
[…] コソヴォ旅行のおススメルート 最短ルート・移動手段付 […]
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[…] ちょっと前の記事で、コソボ旅行のおススメルート、おススメ観光地、注意事項を描きましたが、今回はもっと詳細に、私が実際に廻った旅を日記形式でご紹介します。 […]
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私達夫婦(合計147歳)は、今秋ブルガリア・マケドニア・コソボを個人で2週間周遊します。行程を練っていますが、まことに参考にさせていただいています。なお、今年5月に2週間、ボスニア・モンテネグロ・アルバニアを周遊してきました。バルカン半島にはまっています。
マルコイボールさん、コメントありがとうございます。ご確認が遅くなりました。
ご夫婦でご旅行ステキですね。憧れます!
私も数年前からバルカン半島にはまってます。まだまだメジャーな観光地ではないので、観光客にとっては不便なことも多いのが楽しく、現地の人が観光ズレしておらず、英語も通じ辛いけれども温かさが感じられるのが好きです。
ご旅行楽しんでらしてください!