みなさんはマケドニアと聞いて何を連想するでしょうか?
私の周りでは、アルバニアほどではないのですが、「どこそれ?」と聞いてくる人が多かったです笑。
アルバニアが日本人の99%が行かない国だとすると、マケドニアは95%くらいが行かない国でしょうか。オフリドの知名度があるので、90%くらいかも知れません。
いずれにせよ、あまり行かない国かと思いますが、私が行ったのは2016年4月、この記事はその時の体験をもとにした記録です。
マケドニアってこんな国
マケドニアの正式名称はマケドニア共和国、首都はスコピエです。アルバニアと違い、私は首都は知っていました。
バルカン半島の国々の例にもれず、マケドニアも長らくオスマン帝国の支配下にありました。正教会が70%を占めるにも関わらず、国中にモスクがあるのはそのような背景になります。現在も国民の3割がイスラム教徒と言います。
1912年の第一次バルカン戦争を経てオスマン帝国支配下ではなくなりましたが、第二次バルカン戦争でギリシャ、セルビア、ブルガリアに割譲されました。その後、第二次世界大戦でユーゴスラビア連邦の構成国として組み入れられ、その状態は1991年に独立を宣言するまで続きました。
マケドニアにまつわる話で最近ホットなトピックとしては、国名に関する問題が挙げられます。
現在のマケドニア共和国は、元々マケドニア地域と言われていた地域の北半分のみであり、南半分は第二次バルカン戦争のときにギリシャに併合されました。ギリシャは本来のマケドニアはギリシャであると主張し、この件を発端にマケドニアに対して経済制裁を課したくらい本気でした。
この話だけを聞くと、日本人的感覚では「なぜ国の名前にそんなに目くじらを立てるのか」と思ってしまいがちですが、ギリシャからすると、国名に端を発した民族紛争(ギリシャ国内に居住する「マケドニア人」たちが、マケドニア共和国に呼応して独立紛争に発展するような事態)になることを懸念したものと思われます。
なお、なぜ、この国名が今のホットトピックかと言えば、2017年に発足したマケドニアのゾラン・ザエフ政権がNATO・EU加盟を優先して従来の強硬姿勢を改め、最近になって「北マケドニア共和国」と呼称することで両政府間で合意したためです。
本当に改名が実現するかは、両国内での合意が必要のためこれからですが、これまでお互いに全く聞く耳を持たなかった状況からすると、大きな前進です。
交通手段はバスが便利
旧ユーゴ圏はやはりバスが便利です。マケドニアもその例に漏れません。
電車も一部あるにはあるのですが、バスよりも時間がかかり、本数も少なく、時間も正確でないと良いところがありません。

首都スコピエのバスターミナルはかなり大きく、国際線含むたくさんの町へのバスが発着する
例えば、私はコソボのプリズレンからスコピエまでバスで来ましたが、所要時間は3時間半でした。
コソボからマケドニアに来る場合、首都間を結ぶバスと電車がありますが、電車は1日1便のみ、所要時間は3時間であるのに対し、バスは1日13便あり、所要時間も2時間半です。この所要時間は出入国審査にかかる時間次第でもっとかかる場合もあります。
バスは発車地点で通しのチケットが買えるのに対し、電車の場合、コソボでチケットを購入できるのはコソボ側の国境の町までで、マケドニアに入った後、マケドニアの国境の町からスコピエまでのチケットを新たに買う必要があります。
マケドニア国内を見ても、旅行者が必ず訪れるスコピエとオフリド間は電車で結ばれておらず、この状況で電車を使うメリットはまず無いと思われます。
マケドニアの料理はトルコ料理の影響が大きい
マケドニアに限らず、バルカン半島の国々の料理はほとんどそうですが、トルコ料理の影響が大きく、肉が多いです。
コソボにもあった、バルカン風ハンバーグ プレスカヴィッツァはここにもあり、ケバブを連想させる肉料理がたくさんあります。
内陸国なので魚はあまりポピュラーではありませんが、オフリド湖周辺では湖でとれるマスを扱っているレストランも多くあります。

オフリド湖に面したレストランにてマスを食す
アルコール類は、これも他のバルカン諸国と同じく、果実を使った蒸留酒ラキアが好まれています。私は蒸留酒が苦手なので、これはほとんど飲めませんでした。
マケドニアではワインも生産されており、国際的にはほとんど出回っていませんが、赤・白どちらもあり、味もそれなりに飲めます。

マケドニアの白ワイン。軽く飲みやすい味でした
マケドニア旅行で注意すべきこと まとめ
マケドニア旅行で注意すべき点を移動手段と食事についてまとめてみました。
いかがでしたでしょうか?
マケドニアのおススメ観光地もまとめていますので、そちらも参考にしてください。
私はマケドニアには4日間滞在しましたが、オフリドで韓国人のツアー客にあった以外は、日本人含むアジア人には会いませんでした。
オフリドの知名度の割には意外だなと思った記憶があります。
オフリドが観光客まみれになる前に、是非行ってみてください!


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[…] マケドニア旅行で注意すべきこと […]
[…] マケドニア旅行で注意すべきことみなさんはマケドニアと聞いて何を連想するでしょうか? 私の周りでは、アルバニアほどではないのですが、「どこそれ?」と聞いてくる人が多かった […]
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