実は男性だった!リアル「月刊少女野崎くん」な少女漫画家

マンガ

「月刊少女野崎くん」の10巻が7/21に発売してました。

 

 

しばらくチェックを怠っていたので発売に気づいてないという失態を犯しましたが、この漫画、登場人物や設定、ストーリーの絶妙なズレっぷりが激しくて大好きです。

 

ヒロイン千代が恋した同級生、野崎梅太郎は身長190cm、初恋もまだだと言うのに、胸キュンベタベタな少女漫画を描いている男子高校生ーーーーーという、もはや紹介文書いてて何言ってんだか分からないレベルのズレっぷりですが、設定のチクハグさ加減を絶妙にアンバランスにバランスさせた、作者のセンスが光る作品です。

 

でも、現実には、男性で少女漫画家ってあまり見ないなぁ、ということで、今日は男性の少女漫画家に迫ってみたいと思います。

 

男性だと知ってびっくりした少女漫画家

 

女性名で少女漫画家を名乗られると、今のようにネットのなかった時代には、男性なのか、女性なのか分かりませんでした。

 

少女漫画の王道、恋愛・青春を扱った作品の多い、「なかよし」「りぼん」「マーガレット」では、女性の名前(もしくは女性と取れる名前)で活動されている男性少女漫画家が何名かいました。

 

竹本泉(たけもといずみ)

 

代表作は(たしか)「なかよし」に掲載されていた、「あおいちゃんパニック!」「パイナップルみたい」です。

個人的には、倉金章介の「あんみつ姫」リメイク版が、アニメの記憶もあって印象が強いです。

 

 

子供の頃は少女漫画家の性別を考えたことがなかったので、大人になって実は男性と知って、個人的に一番びっくりしたのがこの方です。

 

最近は「まんがライフ」に「がーでん姉妹」、「ハーレクインオリジナル」で「ねこめ(~わく)」を連載中。

久しぶりに見ましたが、昔から典型的な少女漫画の絵柄ではないものの、ほのぼのタッチのかわいらしい絵柄は健在です。

 

 

山田也(やまだ なり)

 

代表作は「マーガレット」に連載され、単行本も16巻まで刊行された「キッシ~ズ」かと思います。

「マーガレット」を途中で買うのを止め、コミックは買っていなかったので、個人的には実は結末を知りません。

 

絵は非常に綺麗で、同時期に同じ「マーガレット」に連載していた一条ゆかりや、同じ集英社の「ぶ~け」で連載を持っていた松苗あけみ、吉野朔美と同系列の絵柄かと思います。

山田也の絵は、少女漫画らしい絵なので、男性と知ってびっくりした覚えがあります。

 

直近ではどこで何を描いているのか分かりません。

 

男性名で書いている男性少女漫画家

 

男性名のままで少女漫画家をやっている漫画家は、白泉社の「花とゆめ」系列に多いようです。

 

魔夜峰夫(まや みねお)

 

「パタリロ!」で有名な魔夜峰央は名前の通り男性ですが、代表作のほとんどは「花とゆめ」かその系列雑誌に掲載されています。

 

わりと初期の頃から、タモリみたいなサングラスをしてタモリみたいな髪型のこれもうタモリなんじゃないのという自画像や写真が公開されていたので、この方が男性というのはよく知られているかと思います。

 

全体的な作品傾向として、主要登場人物に美少年が出てきて、そのまま別の主要登場人物と強引に同性愛関係になるという流れが多いので、本人も同性愛者だと思われていたようですが、ご本人は大変な愛妻家だそうです。

 

 

和田慎二(わだ しんじ)

 

「スケバン刑事」「超少女明日香」などが代表作の和田慎二も、「マーガレット」(集英社)、「花とゆめ」(白泉社)で活躍した男性少女漫画家です。

 

なお、白泉社はもともと集英社から分社した会社で、現在も主要株主が集英社であるため、当時は集英社・白泉社の人気漫画家が掲載紙を行き来することはよくあったように思います。

 

和田慎二の最も有名な作品「スケバン刑事」は、1985年に初代雨宮サキを斉藤由貴がTVドラマで演じたのを最初に、松浦亜弥が4代目を演じる映画が2006年に上演されるなど、金田一少年ドラマ版並みの代替わりを経てメディア展開されました。

 

実は私はドラマも映画を見ていないので、実写でどこまで描かれているのか分からないのですが、実写版は原作とは全くの別物だと聞いており、かつ、原作はわりと容赦ない最後になっています。

 

作者和田慎二は2011年に亡くなられており、生前、白泉社と決別して、角川系列のメディアファクトリーに版権を移籍していますが、そのような経緯か、過去の代表作はAmazon上でも入手困難になっています。

 

 

柴田昌弘(しばた まさひろ)

 

この方も「マーガレット」「花とゆめ」で活躍された男性少女漫画家の一人です。代表作は「紅い牙」シリーズ

 

和田慎二のアシスタントを務められていたそうで、作風に被るところがあるようにも見えますが、私はこれは元からだと思うのですが、どうなんでしょうか。

「紅い牙」シリーズでは和田慎二の「超少女明日香」との合作短編もあります。

 

当時の少女漫画誌ではあまり肯定的に見られなかったSFの要素を好んで描く漫画家で、連載を許可した当時の「花とゆめ」編集部の先見の明は驚くものがあります。

 

まぁ、同時期の「花とゆめ」の掲載作品が、同性愛を取り入れたハードボイルド「ツーリング・エクスプレス」(河惣益巳)、シルクロードに伝わる逸話を物語化した「シルクロードシリーズ」(神坂智子)などがあったことを考えると、むしろ今より振れ幅の大きな時代であったかも知れません。

 

 

漫画古典期の男性少女漫画家

 

漫画初期には、誰でも名前を知っている大御所も、少女漫画を描いていました。

 

有名なところでは、手塚治虫「リボンの騎士」(なかよし)、横山光輝「魔法使いサリー」(りぼん)、赤塚不二雄「ひみつのアッコちゃん」(りぼん)あたりがあります。

これらは、当時の漫画界の事情もあって、大家が少女漫画も描いた時代だったということで、ここでは男性少女漫画家にはカウントしていません。

 

他にも、あなだ・もあ赤座ひではる巴里夫(ともえ さとお)、鈴原研一郎などの大ベテランがいます。

ここに挙げた方々は、主に少女漫画を描かれていたと思いますが、上記の大御所と同じ時期の古典に属する類で、今イメージする「少女漫画」とは少し毛色が違いますので、こちらも除きました。

 

男性少女漫画家 まとめ

 

こうしてみると、男性で少女漫画を描いている人は意外に少なそうだぞ、ということになりそうです。

 

まして、冒頭の夢野咲子(野崎梅太郎のペンネーム)のように、胸キュンキュンな少女漫画を描いている男性少女漫画家はいなそうです。

 

ま、だからこそ、「月刊少女野崎くん」はやっぱり漫画、ということになるかも知れませんが。

 

自己ループが完成したところで、今日はこの辺にしておきたいと思います。

コメント

  1. […] 昨日は、男性の少女漫画家を見てみましたが、これをやったら、逆もやらなければ!というわけで、今日は女性の少年漫画家です。 […]

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