東南アジアではタクシーで悩まされる前にGrabを使った方がいい

バンコク

バンコクのタクシー事情その他の東南アジアの国のタクシー事情と、各国でぼったくられない方法をお知らせしてきましたが、どこの国でも共通して一番安心なのは、それぞれの記事の中でも散々出てきた配車アプリです。

 

タクシーが安全な国日本にいるとあまり使う機会はないかと思いますが、慣れない外国で配車アプリを使うのは、ぼられない以上のメリットもあり、個人的には非常におススメです。

 

今日は数ある配車アプリの中でも、東南アジア8カ国(2018年8月現在)で共通して使えるGrabについて紹介します。

 

GrabTaxiとは?

 

GrabTaxiは、マレーシアのタクシー環境の酷さを聞いた、中華系マレーシア人のおぼっちゃまAnthony Tanが始めた、マレーシア生まれのタクシー配車サービスです。

 

マレーシアのタクシー環境の酷さは一度乗れば一目瞭然なのに、マレーシア人なのに、人から聞くまで知らなかったところに、タクシーなんか乗る必要のない、庶民とは違う風格を感じます。

 

それはともかく、GrabTaxiはその後、シンガポールに本社拠点を移し、2018年3月にはUberの東南アジア事業を引き継いで、同年8月現在、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カンボジア、ミャンマーの8カ国で事業を展開しています。

 

GrabTaxiの優れたところは、既存のタクシードライバーの中から、希望する人を一人一人面接し、接客態度などの審査点が基準を上回った人のみをGrabのドライバーとして登録しているところにあります。

 

タクシー業界と共存関係にあるため、なにかと各国でタクシー業界から叩かれる、世界最大の配車サービスUberと比べると、至って良好な関係を築いているのではないでしょうか。

 

事実、最初は選ばれたタクシードライバーの登録からサービスを始めたGrabTaxiも、その後、Uber同様、一般ドライバーの採用にも舵を切り、現在ではUber事業を引き継いだため、多くの一般ドライバーを抱えていますが、タクシー業界からGrabに対する文句は滅多に聞きません。

 

偶然か必然か分かりませんが、いずれにせよ、素晴らしい戦略の勝利と言えるでしょう。

 

Grab – Transport, Food Delivery & Payment Solutions
Grab is a Singapore-based technology company offering ride-hailing transport services, food delivery and payment solutions. Find out more!

 

GrabTaxiの使い方

 

GrabTaxiの使い方はとてもシンプル。

アプリをインストールしたら起動、電話番号・メールアドレスなどの基本情報を入力したら使えるようになります。

 

このとき、クレジットカードを登録することで、自動引き落としになり、キャッシュレスで乗ることもできます。

クレジットカードを登録しなければ、ニコニコ現金払いになります。

 

使えるようになったら、現在地と行先を入れ、車種を選択、間違いがなければ、下の「Book」を押すと、近くにいるGrabのドライバー複数人にリクエストが送られ、マッチングが始まります。

 

無事、ドライバーがつかまれば、マッチングされたドライバーの写真と共に表示されます。

 

あとは現在地で待つだけ。精度はあまりよくありませんが、ドライバーの現在地と到着予想時刻が出ますので、それを見ながら待ちましょう。

 

上の画像はバンコク都心からスワンナプーム空港に行くための車をつかまえようとしていました。

これによると、自分の現在地にタクシーが来るのにかかる時間は最短で6分、そこから空港までの料金は377 THB(高速代除く)です。

 

また、右半分は車種を選ぶ画面で、GrabTaxiは登録タクシー、GrabCarはタクシーではないが登録している一般車、JustGrabはどちらでもいいから早く来てほしいときに選ぶもの、となっています。

 

GrabBikeはバンコク特有のもので、バイクで二ケツしたいときに使います。主として、歩くにはだるい近場に行くときや、渋滞をすり抜けてもらうために使うものですので、私の友人の猛者一人を除いては、普通は空港に行くときは使いません。

 

この選べる車種は国によって異なりますので、その国で出てきたものの中から選んでください。

 

GrabTaxiを使うメリット

 

GrabTaxiは優れたサービスで、現地在住者にとっても、旅行者にとっても多くのメリットがあります。

 

ドライバーの質が良い

 

先述の通り、Grabは登録する全ドライバーを面接して選抜していますので、必然的にドライバーの質は高くなります

 

GrabTaxiの方はさすがに少数派ですが、GrabCarの方は英語を話すドライバーに当たることが多く、というより、ほとんどのGrabCarのドライバーは、程度の差はあれ、英語を話します。

車体も綺麗とタクシーに安全に乗るためにどこの国でも注意すべきことの基本を押さえています。

 

また、ドライバーの評価システムを取り入れていて、客は、降車後、フィードバックを返せます。

その際、低い評価が続くと、Grabはドライバーの登録を取り消す仕組みになっていますので、ドライバーも評価を気にしており、愛想よく、運転も丁寧に、快適に目的地まで送り届けてくれます。

 

東南アジア各所でタクシードライバーには何度も煮え湯を飲まされてきた私としては、「やればできるんじゃん!」と、一周回って逆に沸々と怒りが湧き上がってくるくらいです。

 

金額が事前に分かる/現金を持たなくても良い

 

先ほどの画面キャプチャの通り、目的地までの金額が配車前にあらかじめ分かります

 

そして、目的地ではこの金額がこのまま請求されます。余計には1円も払う必要はありません。(高速代等の追加でかかるサービスを利用した場合は別途かかります)

 

さらに、一度決まった金額から変わることがないため、ドライバーには遠回り等するメリットがなく、できるだけ早く目的地に着こうと頑張ってくれます。

 

また、クレジットカードを事前登録している場合はカード引き落としになり、その国に着いたばかりで細かいお金がないときや、帰国間際でこれ以上両替したくないときに重宝します。

 

ドライバーに道を説明しなくて良い

 

慣れない、初めての国。当然道は知らないのに、ドライバーは道を聞いてくる、こっちも分からないので、結局迷う、なんて経験はないでしょうか?

 

最近は携帯がナビを兼ねますので、そんなケースはだいぶ減ったと思いますが、慣れない異国で慣れない片言の現地語で、英語がろくに通じないドライバーに行先を告げるだけでも一苦労です。

 

Grabを使えば行先を説明する必要がありません

配車手配前にアプリで入力した行先が、そのままドライバーに情報共有されますので、こちらが無言でいても勝手に目的地に向かってくれます。

 

さらに、ドライバー側では、アプリが勝手に最適ルートを検索してドライバーをナビしてくれるので、こちらが道を探す必要がありません。(いや、探す方が変なんですが、、、)

 

「この先のセブンイレブンを左」くらいは現地語で言えても、「この次の交差点で右折してすぐの斜め左に伸びてる道を入って、その後しばらく道なり、3つ目の信号越えて300メートルのところでUターン、ファミマを越えたところを左に入って最初の建物で停めてください」とは、とても現地語で言えない人は重宝することでしょう。

 

私は、ドライバーの質と並んで、この点がGrabと流しのタクシーの最大の差別化ポイントだと思っています。

 

ちょっと離れたところからでもドライバーを呼べる

 

Grabではちょっと離れたところにいるドライバーを手配することができます。

「いや、それが配車アプリってもんでしょ、当然でしょ」とつっこまれそうですが、東南アジアでは、これが身を守るために極めて重要なときがあります。

 

例えば、仕事で遅くなり、夜間、車通りも人通りも少なくなり、近くをウロウロしてるのは、汚い怪しいタクシーかどうかも分からないような車が一台。。。なんて状況になったとき。

 

東南アジアに長い人間としては、「いや、そうなる前に早く返したれや」と思いますが、いずれにせよそういう状況のとき。

 

そのウロウロしている汚いタクシーには絶対乗ってはいけません。

高確率で、諦めて乗ってきた客をカモにするタクシー強盗です。人通りのない住宅街に入ったところで、トランクから共犯が出てきてナイフを突きつけられ、身ぐるみはがれるパターンです。ATMで金を下ろすよう強要される、なんてケースもあるそうです。

 

そんな状況でも、諦めて強盗タクシーに乗る必要はなく、Grabで呼べば、ちょっと時間がかかっても、ちょっと離れたところにいる、まともなタクシーが来てくれます。

 

時としてGrabは命綱にもなりうるのです。いや、ホント。

 

トラブル時に乗った車のデータがある/Grabが間に入ってくれる

 

優良ドライバーが多いので、あまりトラブることはありませんが、忘れ物をしたときなど、乗った車のデータがすぐ確認できるのは助かります。

 

また、システムトラブルでカード情報が確認できず、その場で現金で払った後、後でカードでも引き落とされた、ということが一度だけありましたが、Grabに連絡したら、しばらく確認に時間を要した後、カード引き落とし分を戻してくれたこともありました。

 

そんな具合に、トラブル発生時に間に入ってくれるのも助かります

 

Grabを使う際の問題点・注意事項

 

デメリットはメリットに比較して些末な話が多いですが、それでもいくつか注意事項はあります。

 

実は私は、東南アジアでUberがGrabに買収される前は、Uberばかり使っていました。

値段はUberの方が高めであったものの、アプリが使いやすく、GPSの精度が良く、サービスセンターの対応がより丁寧で、支払いが国をまたいで一本化されていたためです。

 

国ごとのハードルが高い、というのは、Grabの特徴の一つのようで、縦割り組織ならぬ、国割り組織になっています。

 

例えば、支払い手段にAmexのカードを登録していても、ミャンマーではAmexに対応してないからと、いつの間にか手動支払いに勝手に切り替わっていたり、ミャンマーでのトラブルにGrabに問い合わせても、自分のアプリはタイで登録しているから、タイのトラブルにしか対応できないと言われたこともありました。

 

どちらもUberでは聞かなかった話なので、今もそうなのであれば、なんとかしてくれないかなぁと思っています。

 

Grabの些末な問題点の一つは、GPSの精度があまり良くない、という点です。

 

GPSって端末依存でアプリ依存じゃないんじゃないの?と思っていたのですが、同じ場所でUberの方はちゃんとした現在地を指しているので、仕組みの違いが良く分かりませんが、Uberの方は精度をあげる仕掛けをしているのかも知れません。

 

GPSの精度が悪くても逆に良かったのは、無駄に動いて卵が勝手に孵化してくれる、ポケモンGoくらいでしたね。

 

大雨の時や朝晩の通勤・帰宅ラッシュ時の、値上がりの半端なさと、つかまりにくさも気になります。

需要と供給に基づいて値段を決めるとこうなるという、資本主義経済の分かり易い例を見せられている気がします。

 

まぁ、大雨の時も通勤・帰宅ラッシュのときも、そもそも流しは絶対つかまらないし、渋滞でいつもの2倍も3倍も時間がかかるので、可能であれば、そのタイミングはそもそも避けた方が良いんですけどね。

 

あとこれはビジネス的に仕方のないことだと思いますが、Uberが撤退する前に比べて、明らかに料金が全体的に上がっています。

寡占状態の定義を具現化するとこうなります、という例を見せられている気がします。

 

東南アジアのタクシーアプリGrab まとめ

 

今回はGrabTaxiを紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?

 

個人的には実はUber派だったので、選択肢がGrabのみになってしまったのは残念で仕方ありませんが、今となってはGrabを使い倒しています。

 

ドライバーの質が高いことに加え、現金不要、行先を説明しなくて良いという手軽さは、他の方法には代えがたく、今後も東南アジアに来るたびに使い倒すことになると思います。

このアプリがなかったら、私の東南アジアライフはかなりストレスフルなものになっていたはずです。

 

ドライバーの信頼度は流しに比べてはるかに上です。

みなさんもタクシーに困ったら(もしくは困る前に)、ぜひ、使ってみてくださいね。

 

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コメント

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  2. […] リで手配した方が良い、です。Grabはここで挙げた国のどこでも使え、女性一人で何度も乗ってますが、トラブルになったことはありません。詳細は、Grabの配車依頼方法をご覧ください。 […]

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