昨今の状況で、国内旅行はおろか、海外旅行はずっと行っていないという人も多いことでしょう。
毎年、2~3回のペースで行っていた私も、当然ながら海外には出れず、今は海外旅行ができるようになる日を夢見て、ひたすら旅行の計画を練りつつ、写真を見て妄想を膨らませながらも、大人しくする日々です。
そんな中、海外旅行に関連して自宅でもお手軽に楽しめるのが、現地料理の再現です。
旅先での何よりの楽しみは食事という人も多いことでしょう。
私は遺跡フリークなので、遺跡を見に行くためなら食事は犠牲にしますが、それでも現地で珍しい食べ物、面白い食べ物に巡り合えたときの感動はあります。
また、そんな料理を日本に帰ってきてから再現するのも私の趣味の一つだったりします(趣味なだけで料理が上手いわけではありません)
というわけで、今日はトルコ風水餃子とも呼ばれるマントゥについてご紹介しましょう。
マントゥとは?
マントゥはWikiによると、

ということで、まぁ、ほぼほぼ小さな水餃子です。ヨーロッパ圏ではラビオリと訳されることもあります。
日本人がイメージする餃子と異なるのは、トルコを含む中央アジアで作られるマントゥは羊の肉が使われることが多いため、肉の臭みが強いこと、臭みを消すための香辛料が利いていること、ヨーグルトをかけて提供されることが多いこと、などが挙げられます。
また、蒸すか茹でるかして提供されるため、日本で一般的な焼き餃子に該当するものはありません。
私が初めてトルコのマントゥを食べたのは、イスタンブールのトルコ航空のビジネスラウンジでした。
今どうなってるか分かりませんが、イスタンブールのラウンジは非常に広くて色々豪華でした。
トルコ料理を提供してくれる一角があり、そこに行くとマントゥを作ってくれます。
初めて食べたときは、あまりの美味しさに三杯くらいおかわりしました。小食の私には珍しいことです。
マントゥを作ろう
作り方については、先人の知恵がありますので、そちらを引用させて頂きます。
トルコ人の男性とご結婚され、現在はさいたま市でトルコ料理レストランを経営している日本人女性が書いているブログです。

本文中に赤坂と書いてあり、自己紹介が熱海になっていますが、2020年5月からさいたま市に移転したようです。
機会がなくて行けてないのですが、ぜひ行きたいお店の一つです。
もう一つ、Turkish Food Travelというチャンネルでトルコ人の女性が作り方を紹介している動画です。
ちょっと癖のある英語ですが、ゆっくりした話し方ですので、分からないことはないと思います。
冒頭にマントゥの歴史、どこが発祥で中央アジアをどう伝わってきたかの解説があり、また牛肉だけでなく、ほうれん草のマントゥも紹介していて、興味深い動画です。
基本、先ほどのWebに則って作ればマントゥが出来ます。
ただ、マントゥの生地の水は指定の通りだと多すぎると思います(経験談)。
作り方のポイントのところに、水は一度に入れず様子を見てくださいと書いてある通りで、生地が一通りまとまるようになったら、もう加える必要はありません。生地にべたつきがある場合は水の入れすぎです。こうなってしまうと、綿棒に張り付いてしまい、伸ばすことができなくなるので、べたつきがなくなるまで粉を追加するしかありません(←失敗経験者)。
個人的には、皮を作るのが一番めんどくさく、そこが終わってしまえば、あとはそれほど手間ではありませんでした。
ただ、それは後述しますが、皮を大きめに作ってしまったからで、実際は包む作業が一番めんどくさいようです。
皮を作るのがめんどくさいなら、餃子かワンタンの皮を使えばいいのでは?と思う方もいると思いますが、私も実際そう思ってやってみましたが、やっぱり味が全然違います。
手間はかかっても、生地から一度作ってみるのをおススメします。
レシピでは牛挽き肉と書いてありますが、私は豚挽き肉を使いました。イスラム教国のトルコではありえない選択肢だと思いますが、単にお財布の都合というだけで、冒涜する意図はありません。
私の主観では、豚挽き肉でも十分美味しくできます。鶏肉だと淡泊になりすぎて香辛料に負けますし、羊肉は手に入りにくく、お財布への優しさと味を両立しようとすると、日本で作るときは豚肉は悪くない選択肢だと思います。
というわけで、マントゥが完成しました!
いやー、本物と比べると大きさが全然違いますねー。作業スペースの問題で皮を大きく切り過ぎてしまったのですが、本来は動画の冒頭でお姉さんが持っているような、キーボード一つ一つくらいのサイズになります。お姉さんは2.5~3センチ四方で皮を用意していましたので、だいぶ細かい作業です。
これでも美味しかったですが、次回はもっと細かく作ろう、と反省。。。
マントゥで味わう異国情緒
前述のとおり、私はマントゥを作ると(たとえ大きさが記憶と全然違っていても)イスタンブールのラウンジを思い出すのですが、そもそも、料理にこういう形のソースとしてヨーグルトが使われている時点で、「日本の食べ物とは違うな」という印象があります。
動画でお姉さんが語っていた通り、モンゴルから中央アジア全体に広まったと言われているそうで、中華の餃子を思い浮かべるものの、香辛料やハーブがふんだんに使われているのは、西アジアやイスラム圏を連想します。
ひょっとしたら、慣れない人はヨーグルトのソースに驚くかも知れません。
が、ガーリックとオイルを合わせた食欲をそそる酸味のあるソースは一度食べれば癖になること間違いなしです。
食わず嫌いはもったいない。ぜひお試しください!
まだ、イスタンブールにしか行ったことがないトルコ↓。パムッカレもカッパドキアもハットゥシャも行ったことがありません。行けるようになる日が楽しみで仕方ない。
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